ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

The Chivalrous Rake by Elizabeth Rolls

2006年06月30日 | R-S
Elizabeth Rolls (2006) The Chivalrous Rake.
HQ Regency

私にとっては初Rolls。ナカナカでした。

Story:    
Dialogue: 
Hero:     
Heroine:  
Sensuality:

Mr.Jack Hamiltonは、楽しみだった狩りのシーズンに入りましたが、落馬して怪我をしてしまったので客をもてなすような雰囲気には全くなれず、傷を癒しながら静かに毎日を過ごしていました。
ですがある日前触れもなく、牧師であるDr.Bramleyと娘のCressidaが現れます。着の身着のまま、一文無しの親戚をまさか追い出すわけにもいかずJackは、ヒロインCressidaとの初対面は完璧とは言いがたいものでしたが、結局彼らを暖かく迎え入れます。

ちょっと短気で毒舌なCressidaは、自分だけでなく父親までも汚名を着せられ、逃げるように唯一の親戚を頼ってJackの家までやってきました。
ぼんやりとした父親を一番に気遣い、自分のことは後回しにする優しいCressidaですが、Jackとははなっからドンパチ。ケンカばかりしてしまいます。

Jackは本当は、召使一人一人まできちんと考慮するような騎士道精神たっぷりの紳士。でもロンドンの結婚市場での経験から、Cressidaの魅力に捕らわれそうになる度に「だまされるものか」とCressidaをずるい女扱いをしてしまいます。
Cressidaは、「やさしい紳士」の言葉にはもう二度とだまされない!と何度も自分に言い聞かせますが、Jackの本当の魅力は抵抗しがたい…。
でも、ほんの少しでも「本当は彼はもしかしたら…」と思わせるようなことがある度に、Jackから冷酷な言葉を浴びせられ傷つきます。

本当はJack自身が恋に落ちるのをふせぐための自己防衛の言動と、本当のことを話さない・話せないCressidaの言動のせいで、どんどん二人の間の溝は深まり、互いに思う気持ちはすれ違っていきます。

          
お手本どおりのようなコテコテのこのリージェンシーロマンス、本当はハート4つかなとも思ったけど、ヒーローがヒロインに対して失礼な場面がいくつかあったので、3つ半です。
リージェンシーロマンスにはよくあるシーンで、良い・悪いは読者や状況によりけりですね。今回のは私はちょっといただけませんでした。

でもでも、全体的には十分楽しめるリージェンシーロマンスです。


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