Mary Balogh. 2005. Simply Unforgettable. Delacorte Press.
Simplyシリーズの2作目、Simply Loveのレビューは<こちら>。
Baloghの特集は<Spotlight on Mary Balogh>でどうぞ。
新春、翻訳出版されることになったSimply Unforgettable。感動したのはよく覚えているのですが、やっぱり私の他のお気に入り達のように詳しく思い出せるかというとそうでもないので、ハートマークが最初の5つから半分減って4個半になりました。(それでもオススメです。)
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
クリスマス間近の雪道。
女学校の音楽の先生Miss.Francis Allardが乗った馬車を猛スピードでLucius(Sinclaire子爵)が乗った馬車が追い越しますが、その瞬間、Francisの馬車が転倒します。
吹雪がひどくなり、クリスマス休暇のために閉まっていた宿を近くに見つけ、二人はそこで一時やり過ごすことに。
吹雪はおさまる様子もなく、二人は数日間そこで二人っきり。二人はここで徐々に打ち解け、新婚夫婦のような生活を送り始めます。
Francisの手料理をつまむLucius(そして手を叩かれる)、雪合戦する二人、文学について語り合う時。二人は不可能な未来を夢見始めます。
Francisは実はワケあり、Luciusは伯爵領の跡継ぎで婚約間近。どうせなら、とこの短期間の間に二人は忘れがたい思い出を作ります。
雪がとけると、LuciusはFrancisにロンドンに一緒に来て欲しいといいますが、Francisは断ります。胸がつまる思いを押し殺しLuciusは何かあったら絶対に連絡して欲しいとFrancisにカードを渡し、二人は別々の元の人生に戻ります。
と、ここまで結構早い展開で進みます。
そして、最近のBaloghのパターンですが、主人公二人はお互いのことを忘れようと努力し、もうそろそろ心の傷も癒えたかと思ったころに再会し、あの忘れがたい思い出が蘇ります。
後半は、Francisの抱える問題を少しずつ解決しながらLuciusはFrancisを追い求めます。
Luciusは、あとはプロポーズの言葉を待つばかりのレディー(名前忘れた)に対してジェントルマンとしての行動を取らなければいけないし、祖父である伯爵を思いやる気持ちや、Francisと一緒になりたいという思いとの板ばさみになり、大変です
Amazon.comに寄せられたコメントやPublishers Weeklyのレビューも、「記憶に残るような物語じゃない」と厳しい言葉がならぶので一瞬自信がなくなったのですが、よく見るとBaloghファンからの厳しい意見が多いように思います。正直言うと私も詳細は覚えていない程、めずらしい筋書きじゃありません。期待しすぎてがっかりしたという人が多いんじゃないでしょうか。
でもBaloghならではの部分はたくさんあって楽しめましたよ。離れれば離れるほどお互いに思いが募るのや、ヒーローがヒロインを求める気持ちが強くなる様子など、切なかったです。題名から皮肉って「心に残らない」とかのコメントが多いのでしょうけど、私には二人が互いのことを忘れられない気持ちはよく分かりました。
原書を読まれた方、翻訳を来年読まれる方、みなさんの感想もお聞かせ下さいね
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