ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

Something Sinful

2006年11月09日 | D-E

Suzanne Enoch. 2006. Something Sinful. Mass Market Paperback.

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今回のSomething SinfulはGriffin家の次男Charlemagneのお話。この名前、カタカナではシャルルマーニュ、西ローマ帝国の皇帝の名前に由来(Charles1世とも)。
英語発音をカタカナに直すと、シャールメイン。このお話ではShay(シェイ)というニックネームがついてます。

Story:     
Dialogue: 
Hero:       
Heroine:   
Sensuality:

ある舞踏会でLord Charlemagneはエキゾチックな美人、侯爵令嬢Lady Sarala Carlisleと出会います。
Shayは当時の男性なら誰でも信じていたように、レディーはビジネスに関しては無知と思い込んでいます。でもSaralaは色々質問してくれるから、仕事ができるかっこいい男としての印象も与えたいという男の性から、Shayは質問にベラベラ答えます。
中国から何千というシルクの反物が明日届くのだけど、それを買い付けて一儲けするんだ、などだけではなく、どこで、何時に、どの船、などの詳細も教えてあげます…。

そして、はい、読者の予想通り、次の日Shayがいざ港へ行ってみると、あの昨晩の美女Saralaが文字通り、一足先に全部買い付けて行ってしまったところでした。
Saralaが自分のシルクを盗んだ!と憤るShay。なんとしてでも取りもどさないと男のプライドが許さないし、もしこの話が誰かにばれればなんとも恥ずかしいことに。

ShayはSaralaの行く先々に現れ「ビジネス交渉」を始めますが、周りから見れば二人は交際しているよう。本人達も「ビジネス」よ、なんて言いながら、かなりドギマギ。キスして相手のスキをついたり…。(それか、キスしたいだけか…。)
でも、
このビジネス交渉が終わってしまうと二人が会う理由は無くなってしまいます。
お互いビジネスの才能を認めて欲しいという気持ちが強いので、なかなかストレートにはいきません。
      
今回はEnochの売りのラブシーンがちょっと残念でした。全然ロマンチックじゃないんです。簡単にスルスルっと終わってしまって。
全体的には十分楽しめるお話ですが、これといって記憶に残るような特別なロマンスというわけでもありません。こういうビジネス好きの主人公のやりとりを楽しみたいなら、リージェンシーではなく、Enochのコンテンポラリーを読んだほうがおもしろいかも。



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