6月の空はほとんど雨知らずの快晴続きだった
7月の声を聞いてようやく雨の予報
そんな6月の最終週、時期を待っての初トライ組の釣果
渡船 長幸丸
釣り人 仙台のフィッシャメン5名
釣果 朝夕合わせて2k前後の真鯛9枚他黒鯛
場所 相変わらず北方面
釣り人は枚数には満足の様子だったが、型にはもう少し期待があったようだ
腕ありフィッシャメンと長幸丸船長.亀ちゃん釣られた真鯛
浜でわっぱ煮
まっかに熱した石で煮えたぎったアイナメ.メバル.カワハギのわっぱ煮
おんちゃが捕った磯魚、ばばが作った味噌とネギ
ばばが一言.石は食べられないよ
一泊二日の粟島初めてのお客様、粟島来訪の目的の一つはワッパ煮だった
わっぱの中には骨しか残っていなっかた....
かたずけながら、ばばが「ゴミが少なくてよかったの-」
ばばは72歳のときサクラメントの親戚の家庭に一ヶ月ほどホームスティをした
親戚が車で連れて行ってくれたヨセミテ等、楽しかったその時の思い出をKさんに話すばば
人見知りがないばばはお客さん誰ともすぐに仲良しになる
Kさんもばばを気にいっったみたい
今日のゲストさんは海に山に大忙し、そしてその結果に大満足だった
雨上がりの山は緑のグラデーションがとてもきれい
晩熟のウドをみつけ、棒でビシバシはたきながらの藪こぎ、棒は必需品だ
蛇がこないように「来るな々」と恐々ビシバシの用心棒.....
ばばなら蛇がいたらバシバシはたき頭を突いてとどめを刺すための棒....
急斜面をずるずるとすべり降りて目的のウドに、ウドは大株だった
ウドを振り上げ「すごい!未だ柔らかいよ」..たちまち背負子はいっぱいに。
ほかに山アスパラ(しおで)、山蕪(姥ユリ)と天ぷらの具がそろった
二晩続けてのウド天ぷらリクエスト
最初の夕食に作ったサザエ、タコ、ウドの掻き揚げは好評
自ら採ったウドの茎天ぷらも格別の用だった
釣り大好きの彼女等は夕方、早めの夕食を済ませ、S丸が引率の港内アジ釣り
アジは30cm越えの大型、入食い状態、面白いように釣れた
S丸は50以上、彼女達も持っていったボックスを満杯にして戻ってきた....
お土産ができたと大喜び...
去年の5月中の真鯛といい、今年の港内で大アジの入食い.記憶に無い事がつづく....。
黒くなって集まる大アジ
釜谷公園の桜は散り落ちて、路面はピンクの花びらじゅうたん状態
山桜が咲き始めた、山梨の花も見える
茶色の枯れ木林の桜、楓の若緑と桜、竹やぶに咲く桜
一気加勢に遅れをもどす山のにぎわい.....
きっと、五月三連休頃には見ごろになっている事でしょう
うねりが残る海を眺めながら、網を入れようか悩みのおんちゃ
明日明後日は市場が休み、魚の受け取りは無い
明日は常連客のKさんがやってくる
Kさんに食べさせるお魚さんは手ずから捕るしかない....
夕方遅くうねりのおさまりを待っておんちゃは出かけていった
明日の網にはなにがかかっている事やら
クロードじーちゃんとハナナちゃん(4歳)の粟島滞在日記...
じぃじと仲良しだったよ、泣かなかったよ、いっぱい遊んだよ....ハナナ
三年前の五月の連休に、いちざえもんの茶の間で一才のお誕生の御餅を担いでみんなを和ませていたハナナちゃん、4歳になってパパママ抜きでじぃじと一緒にお泊り旅行にやってきました。
一日め....... 野間公園で引き馬を体験
最初はこわばっていた手も五歩も進むとリラックス、姿勢良くにこにこぱかぱかと何度も々乗りたがったハナナちゃん
わたし、花やさんやめて
子馬さん三頭飼って馬やさんになりたい...でした
二日め....... 海水浴 バーベキュー 岸壁釣
わたし、夏は海水浴とソーメンとカキ氷が大好き
お家でゴーグルつけて練習したの、海水浴が大好き...でもママが一番好き
お昼に島のおにーちゃん達とバーベキュー
手羽先がおいしい!
しいたけも好き
島のおにーちゃんも大好き
夕方、台所に顔をだし
釣れたよ、アジにフグにちっちゃなカワハギが釣れたよ
三日間の夏休み、クロードじーちゃんとハナナちゃんは至福の時を過ごしました
クロードじーちゃんは少しお疲れかしら....でも、世のじぃじには羨ましい事かも
帰りにばばが作った笹団子に大喜び、二個めをじぃじに食べられておお泣きのハナナちゃん
三日目の早朝、じーちゃんと漁協の荷捌き所までお土産の魚を買いにおでかけ
来年もまた海水浴とお馬さんと釣にきますとご挨拶をして帰っていきました、とってもかわいい女の子でした。
好天、凪つづき!
水平線に落ちる夕陽を見たくて、南魚沼からやってきた星さんを待っていたのは
希どおりの焼けどしそうな真っ赤かの夕陽!
イゲマの沖、水平線の彼方に今まさに沈もうとする瞬間......
「ジュッ」と音がするような夕陽だと矢継ぎ早にシャッターをきる、音のした一瞬後、それまで雲を空を妖しく染め上げてた色は薄墨に変わっていった。
イゲマの釣り人もこの夕陽を見ながら釣りをしてたのかしら..ぜいたくな時です
明日の朝はヤガハナ展望台で本土から昇る朝焼けを見る予定
朝焼けはヤガハナ展望台まで朝の散歩で20分、磯を見ながらの散歩です
小鳥が落とす糞が紫色に変わった、山の桑の実が熟したサイン、星さんと一緒に桑苺探し、かすかに香る満開の野ばら
桑苺はとても甘い、ジャムにしても美味しい
島民総出の歓迎イベント
八八夜の時化か、風強く高速船は朝から欠航...明日からは好天が期待できそう
時化の日には頼りになる普通船フェリー粟島が11時28分に到着、粟島民謡サッコイサンサガリの調子の良い音に迎えられ、次々と船から降りてくるお客様。
港中央セレモニー会場では可愛らしいちびっ子三人がオリジナルソング粟島の一日に合わせて踊りだす......
保育園児の踊りが終わると、小中学生14名総出演の島っ子ソーランが元気いっぱい飛び跳ね踊る、力強い彼らの動きは島の春を象徴するようだ....子供の元気は未来を期待させてくれる。
港近くの公園では串に刺されたメバル等がこんがりと焼き上がり、お客様がワッパ煮を食べてくれるを待っている。
公園下の屋台通りでは手作りのワカメコロッケ、炭酸まんじゅう、山椒味噌の焼きおにぎり、海産加工品、サザエアワビ鮮魚の直売、ハタハタの串焼き等々....
歓迎セレモニーでは大鯛等が当る抽選会もある、当てた人は宿で調理して貰うも良し、持ち帰るのも可能...粟島の定置網で捕れた鮮魚です。
初漁は5.5kのぴくぴく動く真鯛一尾、他は美味しい雑魚、おんちゃは大満足、漁果は朝ご飯前に本人の口から皆の知るところに、欲深く無い彼は一尾の鯛で島一番の幸せ者になっていた。
地区の人はそんなおんちゃを在るがままに受け入れ個性としてつき合う、自然のリズムで暮らす人には人も自然なのだろう、野山に桜榎..があるように人も違って当たり前なのだから、季節が移ろうように人が変わってゆくのもしごく当然。
青空と明るい陽射しが島人の春スイッチをオンにした、人も鳥も海へ山へと大忙し、朝早くからの刺網の魚外しにワカメのお日さま干し作業、山の畑のへと予定でいっぱい。春始まりは後ろから蹴飛ばされ前のめりで進むような感じだね.....暖かい陽射しのなか自分時間で働く充実感............
すっごく焦らされたけどしっかり春です。
ゆだん無くおんちゃのデカ真鯛を捌くばば、すきあらばと間合いを詰めながら見つめるノラ猫君
お日さま干しされた釜谷地区のワカメは風味食感食味ともにハナマルです!
地震から一週間が過ぎた
連絡がとれるようになった妹が一日一回安否報告をしてくれる
相変わらずガソリンは入手困難、並んで200番目に20Lをやっとの思いで買って、その足で食材を買える店を何軒も探し、また並んで点数限定で一個500円のキャベツに100円の玉葱............高い!どんなにひどい災難であっても需給による価格決定の原理は、無慈悲にも打ちひしがれている人の財布に手を突っ込む
一緒に並んでいた仙台からの人が話してくれたそうだ、家はかろうじて残ったが食べ物も無く避難所に行ったけど知ってる人優先で何も分けてはもらえなかったと、それを聞きながら「私はまだ良いほうなんだ、自分の事は自分でなんとかしなくちゃだめなんだ、灯油が明日には無くなる、朝4時半に並んで灯油を買わなければと思った」ときっぱりとした声が電話の奥から聞こえてきた..........困難は妹を強くする、そしてTVには映らない地味な重い現実をかんがえてしまった。
何ができるだろうか.......流言飛語に惑わされ無いで被災した人に心を寄せて共感と連帯を形にする事は、思いつくのは義援金と物資の支援、節電、休息の場の提供........、そして自分の仕事をしっかりとする事、どんな小さな単位であってもその小さな者の活動が集まって地域の経済を、そして積み上がって広域の経済を.....支える。
壊れそうな今を夫々のたってる場で力をだして頑張るのも連帯の形ではないかと思う.....
島はしっかりと冬に逆戻り、春は隠れてしまった、顔を覗かせた草芽も雪の下、静かに次の陽射しをじっと待っている
アシタバ 三つ葉 フキノトウ
行者ニンニク

8月にいらしたOさんオンチャと一緒に磯釣がしたいとやってきた
Oさんは美容師、今回はばばの髪をカットするためハサミ一式持参
「ばばーOさんが髪を切ってくれるって」
ばばにはサプライズ、畑に行くのをやめて
Oさんは磯に行く前に
釜谷青空美容室の開店....青空高く小鳥のさえずりがBGM
ばばは山着のままちょこんと椅子に腰掛け、おとなしく切ってもらってる
お盆にせがまれて娘がきったばばの髪は、見る々間に格好良く整えられた
娘はプロの技を注視、.次回は少しはましに切ってあげなくてはと..............
ばばは頭をなでなで嬉しそうに笑った
ばばはさっぱりした頭を頬被りしてまた何事も無かったかのように裏の山道を登っていった
Oさんはオンチャと仲良く弁天で岩釣......釣果は石鯛、イシガキ鯛、メバルでした。



