突如辞めた新入社員。ピチピチの制服が気に入らなかった?
緊急事態宣言が出た。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入社早々に在宅勤務やWeb研修となってしまった新入社員は多いかもしれない。
4月は新入社員が仲間入りする時期(※画像はイメージです。以下同)
4月といえば新入社員が着慣れないスーツに身を包み、オフィスをぎこちなく歩く姿が恒例だった。期待と不安がないまぜになりながら初出社した日の光景は、本人にとって一生忘れることはできないだろう。しかし、一生懸命に新しい仕事に奮闘する新入社員がいるなか、すぐに辞めてしまう人がいることも事実だ。
そこで、今回は先輩社員も驚きの理由で突如辞めてしまった新入社員のエピソードを紹介しよう。
制服のサイズが原因? 総務を掻き乱して突如辞めた女性社員
某有名電機メーカーに勤める町田恵子さん(仮名・40代)は、不可解な新入社員に出会ったことがあるという。
町田さんの会社には制服があるため、新入社員が入社する前にサイズを確認し、手配しておくことが総務部の重要な仕事だった。ある女性社員は11号と申請していたため、そのサイズで発注をしていた。 「実際に制服を渡したところ、チョット小さい? って担当者は思ったみたいですが、本人の申告だからそのまま渡したそう。でも、やっぱり小さかったのか次の日サイズの変更申請があり、15号に変更することになりました」
町田さんの会社では、15号までは揃っていたのですぐに渡せるように準備されていたようだ。しかし……。 「その3日後に、またサイズの変更申請があったみたいです。17号に変更すると……。17号以上は特注になるので、少し時間が掛かると本人に伝え、担当者は再度発注していました」 そこで、総務も真っ青な事件が勃発した。 「やっと届いた17号の制服を渡した翌週、やはり19号に変更したいと……。これには、さすがの総務も怪訝な表情でしたよ。ただし、申請があったからには、仕事ですから発注しますよね」
そして、さらに総務が絶句するほどの新入社員の行動を目の当りにする。 「19号の制服が届いた翌月、急に会社に来なくなってそのまま退社しました。一体彼女のサイズはいくつだったのでしょうか。今でも疑問は残ったままですよ」
発注した17号と19号の制服は、なかなか使い回しができないサイズ。制服だけが残されたままになった。
担当の女性社員はなんとなく見た目でサイズを把握できたはずだが、いくら新入社員とはいえ、「あなたのサイズは19号よりも大きいよね」とは言い難かったのだろう……。 結局、それが原因で辞めたのかどうかは定かではないが、困ったものである。
海外赴任で開放的な気分に? 恋愛を選んだ新入社員たちに絶句
山本望さん(仮名・38歳)は大学卒業後、日本語教師としてモンゴルに赴任していた。初めての海外での仕事だったし、山本さんは不安でいっぱいだったという。 そんなときに、心の支えになっていた同期が突然辞めてしまったのだ。 「同期の女の子が、現地(モンゴル)で知り合ったアフリカ人と恋人関係になり、日本語学校が始まる2日前に、駆け落ち同然で仕事を投げ出し、モンゴルから2人で去っていきました」 始業2日前に起きた逃避行……。いったい、どうなってしまうのか……。 「その子が担任を任されるはずだったクラスは、他の日本人の先生たちで分担しながら、なんとか業務をこなしました。日本にも求人を出しましたけど、モンゴル赴任を希望する人はすぐには見つからなくて、大変でした」 そして、次第にモンゴルにも慣れ仕事にもやりがいを感じることができるようになった頃、悪夢は再び訪れた。 「違う年度に赴任してきた子で、学校が始まって2か月後に辞めてしまうこともありました。その子は、モンゴル人と同棲していたんです」 日本のようにカリキュラムがしっかりしていなかったというモンゴルの日本語学校。日本人のように神経質な人にはツラかったのではと山本さんは言う。 「彼女は、大変な学校で仕事を続けなくても、彼氏とモンゴルで楽しく過ごせるし、困らないからと辞めていきました。2人共、せっかく異国でチャレンジするために来たのに恋に走って、責任感も無く、辞めていったのは非常に残念です」 海外では、心が開放的になるとよく聞くが、恋愛をして仕事まで辞めてしまうことに驚いた。ちなみに、山本さんは……任期を終えたあと、モンゴル人の男性と結婚したそうだ。現在は日本で幸せに暮らしている。
決断は早いほうがいいとはよく言う言葉だが、同僚や同期にとって、すぐに辞めてしまう仲間がいるとモチベーションが一気に下がってしまうことは確かだろう。
4/28/2020