ニュースなはなし

気になるニュースをとりあげます

群馬大医学部が「アカハラ大量留年」問題に救済措置 担当教授の「教員としては困難」“釈明音声”入手(文春オンライン

2024年02月04日 03時03分28秒 | 医学部と医師の育成のこと


群馬大医学部が「アカハラ大量留年」問題に救済措置 担当教授の「教員としては困難」“釈明音声”入手(文春オンライン) - Yahoo!ニュース 

群馬大医学部が「アカハラ大量留年」問題に救済措置 担当教授の「教員としては困難」“釈明音声”入手

2/21(火) 16:12配信
162コメント162件

 群馬県前橋市の国立群馬大学医学部で、現在3年目の学生の約3分の1にあたる約40人の学生がこれまでの2年半で留年が決まり、そのうち24人が1人の教員の授業で落第させられていたことで、学生の間から「アカハラだ」との声が上がっていた問題。2022年10月23日配信「 週刊文春 電子版 」でこの問題を報じていたが、今回新たに、群馬大が留年が決まっていた学生の一部に救済措置をとることが「 週刊文春 」の取材でわかった。

 【画像】群馬大医学部に通う学生を24人も留年させ「アカハラ」の声が上がっていた服部健司教授(63) 

 大量の落第者を出したのは、1年生向けの『医の倫理学』と1~3年生向けの『医系の人間学』という必修授業を受け持つ、服部健司教授(63)。


服部教授の授業に対する学生の声


群馬大学医学部付属病院 ©時事通信社

 医学部の現役学生が語る。

 「うちは必修科目を1つでも落とすと即留年決定で、しかも翌年は次の学年の授業を取ることができない。落とした科目の単位を取るためだけに1年間大学に通う羽目になるんですが、服部教授の授業は評価の基準がよく分からない。

医療と関係なさそうな映像を見て感想を書いたり、即興演劇をしたりするだけで、試験もレポートもなしでいきなり成績が決まるんです」 

 別の学生が続ける。 

「服部教授は授業で学生に発言を求めますが自ら手を挙げる人はいません。変に目をつけらて留年させられることにおびえているからです。当てられやすい席とそうでない席があるので、学生たちは授業中に詰められることを恐れて、授業の前は1限目が始まる前から席取りをしています。活発な議論なんてありません」

  また、服部氏の授業を巡ってはこんなトラブルも。

 「2016~21年度にかけて服部教授が担当する必修科目の単位を一度も認められず、重度PTSDの診断を受けて休学した学生もいます。大学は18年度にアカハラを認定し、その学生は現在大学を相手に損害賠償請求を求める裁判を起こしています」(大学関係者) 

「週刊文春 電子版」の報道後、医学部医学科の学友会が学生を対象にアンケートを実施。そこには服部教授の授業に対して次のような意見があった。


〈フィードバックもなく、客観的な成績基準もないまま成績判定され、再試験もなく留年者が出ている〉 〈理不尽な教授により学生は萎縮し、主体的に授業に取り組める状況ではない〉 〈精神的な不調を訴えている人が多くいる〉



救済措置を行うも、不公平感が募り説明会は紛糾

 学生たちの批判が高まる中、2月10日になってようやく事態が動いた。医学科長が3年生向けに説明会を開いたのだ。 

「今年度の前期に『医系の人間学』を落とした学生に限り、3月に再履修(補習)を行う救済措置を行うと発表し、服部教授は『医系の人間学』の担当から外れると明らかにしました」(別の現役学生)

  だが、これがかえって火に油を注ぐ結果に。 

「結果として救済されるのは、今年度の前期に『医系の人間学』を落とした3年生8人だけ。その授業だけ『フィードバックが不十分だった』などと大学の落ち度を認めましたが、1、2年次に服部先生の授業を落とした人や、今年の1、2年生に対しては救済なし。不公平感が募り説明会は紛糾しました」(同前)

服部教授は学生の訴えを「落書き」呼ばわり

 一方で服部教授は2月13日、教職員と学友会との定例懇談会に姿を現し、学生に対して釈明。小誌はこの音声を入手した。

 「何人かから直接、『評価の基準が分からない』という意見を教室で伺いました。でも意見を下さる学生に限ってシラバスに書いた評価基準をあまり読んでくれていない。それで『もう1回読んできてください』って申し上げるようにしています」 「1月7日ぐらいから試験をしたところ、答案に『これで採点ができるのか』『どうやって採点するんだ』という、そんな落書き……書き込みを見つけたわけです。なかなかその辺のところ教員としては困難を感じております」 

服部教授は自らの正当性を主張し、学生の訴えを「落書き」呼ばわりしたのだ。 

 群馬大医学部に尋ねると、救済措置を認めたのが3年生8人だけだった点については「カリキュラム導入の過渡期であること」や「全国的にみて新たな授業内容であったこと」などを理由とした。多くの学生が、絶対的な評価基準がない科目で恣意的な評価を下される可能性に不安を抱いていることについては「科目責任者が恣意的に評価を決定できるものではありません」と回答した。 


 だが、服部教授や大学当局の姿勢に納得できない学生たちは、さらなる救済措置を求める署名活動を行っている。 


 2月21日(火)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および2月22日(水)発売の「週刊文春」では、学生のアンケート内容の詳細や、服部教授の女子学生に対する“セクハラ発言”、紛糾した定例懇談会の様子などを報じる。また、「 週刊文春 電子版 」では服部教授の“釈明音声”を公開する。


「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年3月2日号




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 難聴11歳女児の逸失利益、「8... | トップ | わたくしといふ現象は仮定さ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医学部と医師の育成のこと」カテゴリの最新記事