女子学生拒絶は何が問題か~男子医科大学発言、東大女子お断りを背景から考える
東京医科大学>OB「男子医科大なら良かった」発言を同窓会機関誌が掲載
2018年の医学部不正入試事件の発端となったのが東京医科大学です。
元は、文部科学省官僚子弟の裏口入学でしたが、そこから女子受験生や多浪生への差別が判明。他大学でも次々と判明する大騒動となりました。
すでに東京医科大学は文部科学省から私学助成金の全額カット(2年間)という重い処分を受けています。
さすがに、変わるかな、と思いきや、OBによってはそうではないことが先日、発覚しました。
読売新聞2020年1月29日朝刊「東京医大OB『男子医科大という名にしておけば』…同窓会機関紙が発言掲載」記事によると、
東京医科大の医学部医学科の同窓会が昨年12月に発行した機関紙に、女子差別の容認と受け取れるOBの発言が掲載されていることがわかった。記事の中で、前同窓会長の「男子医科大学という大学名にしておけばよかった」との発言などが記されていた。
(中略)

同大では19年入試で女子差別などを撤廃した結果、女子が男子の合格率をわずかに上回った。記事では、出席者の発言として「入試がガラス張りになり、女医が6割超になってしまうかもしれない」「女性は出産を機に仕事を減らすこともあり、男性医師1人に対し女医は3人、日本は日本らしく男性医師がバリバリ働けばいいのではないか」などと記されていた。
同窓会は、同大の維持発展を目的に組織された一般社団法人。大学を運営する法人の役員や評議員の推薦も行うなど大学への影響力は大きい。
同大関係者は、機関紙に掲載されたOBの発言について「学校全体で信頼回復に取り組む中で、あってはならない発言だ」と話す。同窓会事務局は「会長個人を含め、取材には応じられない」、同大は「コメントは控えたい」としている。