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気になるニュースをとりあげます

なぜか同じ場所で繰り返し事件や事故が発生している物件。偶然という言葉で片付けようにも、どこか説明しきれない>

2025年02月22日 03時03分51秒 | 不動産と住環境のこと
住人が1人ずつ消えていく…大島てるが語る「平凡な一軒家が“恐怖の事故物件”に豹変するまで」


8/16/2020

事故物件の調査をしていると、ときに不可解な物件と出会うことがあります。私が特に気になるのは、なぜか同じ場所で繰り返し事件や事故が発生している物件。偶然という言葉で片付けようにも、どこか説明しきれない“何か”が残ってしまう……。そんなケースに遭遇することもあるのです。 【写真】この記事の写真を見る(5枚) 

 今回はそうした事例から、少し背筋が寒くなるような事故物件をご紹介しましょう。(全2回の1回目/ 後編に続く )


三世代同居の一軒家で起きた悲劇
 今から10年ほど前、神奈川県の新興住宅地からほど近い一軒家に、20代の男とその母親、そして祖母の3人が同居していました。他に父親や兄弟はいなかったものの、3人とも血がつながっている、いわゆる三世代同居の形でした。  

その一軒家で最初に“事件”が起きたのは、年末も近づいた冬のこと。まずは家の中で、男の母親が亡くなっているのが見つかったのです。何か病気を患っていて、医師に看取られながら亡くなった……というわけではなく、40代での突然死だったこともあり、事件性がないかを確認するために、警察が捜査を始めました。  

すると、同居していた男と連絡がとれないことが判明し、警察はその行方を追いました。しかし、それから数日後、男は姿をくらますことなく、自宅に帰ってきました。そこで警察が事情を聴いたところ、男は突如「自分が首を絞めて殺した」と話し始めました。母親と口論になり、思わず首を絞めてしまった、と……。  

突然の“自白”に、その場にいた警官も騒然としたのではないかと思います。ただ、妙なことに、数日前に亡くなった母親の死体には、首を絞められたような跡など見当たらなかったのです――。
母親は病死として片付けられた


 たとえ「私が殺しました」と名乗り出る人がいたとしても、遺体に他殺の痕跡がなければ、警察も動きようがありません。その後、司法解剖も行われましたが、やはり母親の死因は急性心不全と判断され、男の奇妙な供述は謎のまま、この一件は神奈川県警によって病死として片付けられたのです。  

しかし、それからわずか1週間後。その男が、今度は駅前の交番を訪れ、「口論になり、首を絞めて殺した」と再び警官に告げました。しかし、今回は母親ではなく、祖母を殺したと言うのです。


警察が自宅に向かうと、そこには……
 すぐに警察が自宅に向かうと、そこにはマフラーで首を絞められ、殺された祖母の遺体がありました。今度は紛れもない窒息死で、男はすぐに逮捕されました。 

 その後の供述によると、母親の死のあと、祖母と2人でどう暮らしていくかを話し合っているうちに意見が対立し、将来を悲観した男が祖母を殺害した……との経緯だったことが判明しました。  

しかし、なぜ母親が病死した際に「私が殺した」と嘘をついたのか、そして、その場で口にした「口論の末に首を絞めた」という“供述”を、なぜ1週間後に現実のものにしてしまったのか、という点は、謎のままで終わってしまいました。

事故物件は思わぬ“結末”を迎える
 こうした、非常に特殊な形で2人の住人が相次いで亡くなった事故物件は、一体どんな家なのか。事件後、私自身も実際に現場に行ってみようと思いながら、タイミングを見つけられないでいました。 

 すると、1カ月もしないうちに、驚くべきニュースが飛び込んできました。その家が火事に遭い、焼け落ちてしまったというのです――。  

原因は放火の疑いが強いとのことでした。確かに、母親と祖母が亡くなり、男も逮捕されてしまったことで、その家は空き家状態でした。放火魔にとっては、絶好のターゲットだったのかもしれません。  少し話が逸れますが、放火というのは、実はけが人も死者も出ないケースが多いのです。かつて、ある無職の男が、建設中の木造住宅ばかりを狙って火を付ける、という事件がありました。

「こんな幸せそうな家に引っ越すなんて許せない」という嫉妬心からの犯行だったようですが、どれも作りかけの家ですから、当然誰も住んでおらず、犠牲者はいませんでした。
 

これはある種、放火魔の典型例と言えると思います。放火魔の心理は理解したくありませんが、燃えやすいものに火を付けて、メラメラと火柱が上がる光景をみることでスカっとする……といったことなのでしょうか。彼らにしてみればモノが燃えれば十分で、物理的に誰かを傷つけてやろう、といった意志は案外ないのかもしれません。 

 そう考えると、空き家になった一軒家はまさに狙い目です。新聞やテレビで事件のことを知れば、今はそこに誰も住んでいないこともわかります。その後、私が訪れたときには、すでに家は取り壊され、現場は完全に更地になっていました。






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コーヒー付き朝食が毎朝無料 早起きしたくなるマンション「LUMIEC MEGURO」オープン

2025年02月06日 06時03分28秒 | 不動産と住環境のこと

2023/01/28(土) 06:41:38.

【経済】コーヒー付き朝食が毎朝無料 早起きしたくなるマンション

コーヒー付き朝食が毎朝無料 早起きしたくなるマンション「LUMIEC MEGURO」オープン







>目黒駅徒歩7分、目黒川1分の好立地

不動産開発事業などを手掛けるコロンビア・ワークス(東京都渋谷区)は、「早起きしたくなるマンション」をテーマにしたLUMIEC MEGURO(ルミーク目黒)を3月にオープンする。入居者に対して、京都の人気店「Coffee Base」のコーヒー付き朝食を毎朝無料で提供するなど付加価値を付けた。一人暮らしや共働きの二人暮らし世帯の需要を取り込む。

同マンションは、入居者に早起きして充実した一日を過ごしてもらいたいという狙いから実現した。COFFEE BASEを1階に出店。入居者にホテルクオリティーの朝食とコーヒーを、午前7~9時まで提供する。

COFFEE BASEは、トリップアドバイザーによる21年の「トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベストホテル」で、ベストホテル部門で日本1位を受賞した京都の人気アートホテルBnA Alter Museum内にある人気コーヒーショップだ。同マンションへの出店が、首都圏の1号店となる。

ルームプランは1DK~2LDKとなり、ゆとりを持った一人暮らしや共働きの二人暮らしなど、各ライフスタイルにあった部屋を用意した。

室内はコンクリート打ち放しを基調とし、高い天井高と梁の出ない天井で開放感を実現。分譲マンション仕様のキッチンの下には、ドイツの「AEG社」製のドラム式洗濯機を標準装備している。






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日本の不動産はバーゲンセール」 中国人投資家が“爆買い”する大阪・京都の物件 

2025年01月10日 20時03分31秒 | 不動産と住環境のこと
日本の不動産はバーゲンセール」 中国人投資家が“爆買い”する大阪・京都の物件 その裏にある中国の政策と「紅船襲来」



国交正常化から50周年を迎えた日中関係。 中国人投資家による、民泊物件への問い合わせが今、増えているそうだ。不動産価格が、先進国の中で一番安いと指摘される日本。さらに、今回の円安で、まさに"バーゲンセール"のようだという。経済規模の「逆転」を象徴するような出来事が、関西でも起きている。

10/21/2022

【画像】「日本の不動産はバーゲンセール」 中国人投資家が“爆買い”する大阪・京都の物件

中国人投資家が熱視線 円安で"バーゲン状態"の京都・大阪の不動産


華森社 金澤宏樹 代表取締役: 海外の投資家向けの投資用の民泊物件です 外国人観光客に人気の大阪・黒門市場から歩いてわずか30秒の場所でそう紹介されたのは、11階建て30室、1棟7億5000万円の新築マンション。現在、購入を検討している中国人10組ほどとやり取りをしているということだ。


 華森社 金澤宏樹 代表取締役: 2025年の万博と2029年からのIR、大阪すごく注目されています。長期の目線で考えたら、絶対将来的に価値が上がります こうした投資用物件への問い合わせが、今、とても増えているそうだ。アフターコロナを見据え、「民泊」物件を中国の投資家向けに建築・販売している華森社では、オンラインで中国の購入希望者と部屋の内覧動画を見ながら商談を進める。 

華森社 金澤宏樹 代表取締役: 10月また観光客が入れるようになるので、ホテル・民泊関係の利用施設が多くなりました。一般の収益物件と比べると民泊は収益率が良くなります。自分の民泊物件なので、来日のとき自分でも使える施設になりますので、すごく喜んでもらえます 

なぜ中国人の、日本の不動産に対する熱が高まっているのか。中国人の投資家と日本の不動産をマッチングするプラットホームの運営会社に聞いた


先進国の中で最も不動産が安い!それが今の日本 


神居秒算 趙潔社長: 日本という国は先進国なので。ただ、先進国の中で不動産価格が一番安い。今回の円安で、まさにバーゲンセールみたいな感覚で  

中でも、京都の物件は人気が高いそうだ。 神居秒算 趙潔社長: 京都のメリットとしては、中国の昔の文化のようなものが見られる。中国の中にも唐や宋の時代のものそんなに残されていないんですけど、京都で全部見られるんですね。

民泊・旅館が人気ある。町家とか  また、こんな指摘も…

 神居秒算 趙潔社長: (日本の経済)成長が鈍い反面、中国の経済成長は早いので。30年前、日本人が中国行くときの感覚は、今は中国人が日本に来るような感覚になっている、逆転になってる 

中国人投資家の「バーゲンセール」について、中国問題に詳しいジャーナリストの近藤大介氏は、中国の政策の影響を指摘する。 

ジャーナリスト・近藤大介氏: 2021年8月から習近平政権が「共同富裕」という政策を打ち出しました。

富裕層の財産・資産を調整するということで、焦った富裕層が海外に資産を移そうとしています。日本はその移動先として最適の場所のようです また、日中関係の次の10年は「紅船(あかふね)襲来」とし、双方向の時代になると話す。 

ジャーナリスト・近藤大介氏: これからは、日本企業が一方的に中国に進出していたこれまでの50年と違って、双方向の時代になります。

中国企業も日本に進出して、日本に工場を建て、東京や大阪のオフィスビルに会社を構え、日本人を雇用する時代がやってきます。それは日本市場を見据えているということもありますが、米中対立の時代に日本を避難地にして、日本からアメリカ・EUへということにすれば、ほとんど関税がかかりませんから。そういった意味でも日本市場を重視してくると思います 

(関西テレビ「報道ランナー」2022年9月29日放送)



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「ここは以前、殺人があった部屋でして」聞いたら知る前の気持ちには戻れない…事故物件に「住みたくない」と思ってしまうワケ

2025年01月02日 03時03分40秒 | 不動産と住環境のこと

「ここは以前、殺人があった部屋でして」聞いたら知る前の気持ちには戻れない…事故物件に「住みたくない」と思ってしまうワケ 



11/13/2024

〈 「先祖のたたりがある」と脅して数百万の壺を買わせ…“霊感商法”を信じてしまう人の心の中では何が起きているのか 〉から続く


 事故物件、あなたは住めますか? どれほど綺麗な部屋であっても、そこが事故物件であると判明した途端、住みたくなくなってしまうという人はかなり多いでしょう。直接的な影響があるわけではないのに、どうしてそう思ってしまうのでしょうか。


 愛知淑徳大学の心理学部教授である久保 (川合) 南海子さんは、自分の認識が世界の見え方に影響を与える「プロジェクション」という心の動きについて指摘します。


 ここでは、そんなプロジェクションについてさまざまな事例を紹介しながら解説していく『 イマジナリー・ネガティブ 認知科学で読み解く「こころ」の闇 』(集英社新書)より一部を抜粋して紹介。事故物件に抵抗感を抱く、その心理学的な理由とは……。(全4回の4回目/ 続きを読む )





© 文春オンライン
◆◆◆


殺人があった部屋には住みたくない
 私にはいわゆる「霊感」というものがないらしく、これまで幽霊のようなものを見たこともなければ、どこかの場所でなんだかゾッとするような感覚をおぼえたこともありません。そんな私でも、住む場所を探している時に「ここは以前、殺人があった部屋でして」と言われたら、どんなに条件が良くて気に入ったとしても、やはりそこで生活することを躊躇してしまうと思います。そしておそらく、たいがいの人は同じように思うのではないでしょうか。


 いまの例のように不動産取引や賃貸借契約の対象となる土地・建物や、アパート・マンションなどのうち、その物件の本体部分もしくは共用部分のいずれかにおいて、なんらかの原因で前居住者がいわゆる「悲惨な死に方」をした経歴のあるものを「事故物件」といいます。



 不動産を含む売買契約に関する民法では、業者には「契約不適合責任」があります。売主や貸主には物件の欠陥を担保する責任があると定められており、事故物件は「心理的瑕疵(欠陥)」に相当するとされています。


 2021年10月、国土交通省は「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」で、いわゆる事故物件について、不動産業者が入居予定者らに伝えるべきかどうかの指針案をはじめてまとめました。告知が必要でない事案は、病死、自然死、日常生活にともなう事故死です。告知すべき事案は、他殺、自殺、階段からの転落や入浴中の転倒・不慮の事故(食べ物を喉に詰まらせるなど)以外の事故死、事故死か自然死か不明なばあい、長期間放置され臭いや虫が発生するなどしたばあいとなっています。


自分に関係ない殺人や事故のことが気になるのはなぜ?
 このガイドラインを読むと、心理的瑕疵とされる事故物件の「心理的」の部分がいずれもプロジェクションによるものであることに気づかされます。事故物件の部屋はきれいにリフォームされているはずですから、見たところではもちろん殺人や事故の痕跡など跡形もなく、説明されなければまったくわかりません。けれど、一度でも事情を知ってしまったら、もう知る前の気持ちには戻れないのです。


 動物がある場所や物を回避するばあいは、それがその動物にとって危険であるからです。ところが事故物件のばあい、自分はそこでの事故や事件にはまったく関係ないのですから、物理的にはもちろん、人間関係的にも事故物件を回避する理由はありません。しかし、ふだんは幽霊や死者の怨念などを信じていなくても、「悲惨な死に方」をした人が最後にいた場所で、毎日暮らしていくのはなんだか嫌なのです。そこには、うまく説明はできないながら、悲惨な死への漠然とした忌避感がプロジェクションされています。



 この部屋に住んでいたら、なにか不可解な現象が起こって怖い目にあうのではないか、死者の霊が見えてしまうのではないか、自分のこころや身体になにか不調が起こるのではないか、考えだしたらキリがありません。それはなんの根拠もなく、合理的な説明でもなく、そんな経験をこれまでにしたわけでもないのですが、場所と事情を起点にして私たちの想像力は無限に広がっていきます。


 プロジェクションは表象と対象が必要なこころの働きですから、事故物件という場所(対象)と悲惨な死という事情(表象)がそろったことで、止めようとしても自動的にプロジェクションがなされてしまい、悲惨な死への漠然とした忌避感がさまざまな具体例として顕在化したといえるでしょう。


 悲惨な死への漠然とした忌避感や恐れが事故物件という部屋と結びついたなら、死者の生命感(これは大いなる矛盾であり、非合理的だからこそ不気味なのですが)を事故物件の部屋で感じてしまうともいえます。


 部屋にまつわる事情を知ったことで、ドアがうまく閉まらないとか湿気がたまってカビ臭いなど、住居としての物理的な不具合について、「もしかしたら死者の怨念が…?」というアブダクション(編注:説明のつかない問題について、仮説を立てて考えることで新たな結論を導きだす推論法)で推論することによって、部屋に霊の存在をプロジェクションしてしまうのです。


 ふだんは霊など信じていないような人でも、事故物件となるとあまり気持ちが良いものではないと思うのも無理はありません。私たちは案外、ちょっとした情報ひとつから、手軽に幽霊を出現させてしまうのです。


殺人犯が着ていた服は洗っても着たくない
 環境に対する清潔感や嫌悪感の感覚には、かなり個人差があるといえます。自宅以外の洋式トイレでは、誰が座ったかわからない便座に自分も直に座るわけですが、まあそういわれてみればそうだけどあまり気にならないという人もいれば、それがどうしてもできないという人もいます。


 洋式トイレの例は、自分が対象に物理的な接触があるばあいですが、物理的な基盤を持たなくても性質や価値が事物に伝わるとする信念を「魔術的伝染(magical contagion)」といいます。魔術的伝染は、原始宗教や儀礼に関する文化人類学の分野で最初に注目されましたが、近年では認知科学や発達心理学でも研究されるテーマになっています。



 たとえば、有名な歌手がライブで着用していた服がオークションにかけられ、高値で取引されるのは魔術的伝染によるものです。このような魔術的伝染には、ポジティブな伝染とネガティブな伝染があります。有名な歌手の服のような例は、ポジティブな伝染のひとつで「セレブリティ伝染」といいます。


 セレブリティ伝染では、有名な歌手の価値が服という事物に伝わっていると考えているからこそ、物理的な服としての価値以上の意味がそこに見いだされているわけです。これはまさに、プロジェクション以外のなにものでもありません。


 セレブリティ伝染は、子どもにも見られます。発達心理学のポール・ブルーム先生らは、イギリスの6歳児を対象に同じおもちゃを見せて、片方はエリザベス二世がかつて所有していたもの、もう片方はそのコピーだと説明しました。すると子どもたちは、まったく同じおもちゃであるにもかかわらず、コピーよりもエリザベス二世がかつて所有していたほうを高い価値があると判断しました。


 おもしろいことに、この傾向は幼い頃に毛布やぬいぐるみなどの愛着対象を持っていた子どもでより顕著に見られました。このことから、自分の内的世界を外部の対象に投射するプロジェクションの働きの強さが、魔術的伝染の傾向と関連していることがわかります。


「床に落とされた(かもしれない)クッキーは見たところ汚れてはいないけれど、汚れている(ような気がする)から食べたくない」と思うのは、ネガティブな魔術的伝染によって形成された表象がプロジェクションされた結果であるといえます。


 このように、ネガティブな性質が伝わるばあいには「汚染(contamination)」という用語が使われます。ネガティブな伝染は、セレブリティ伝染のようなポジティブなものに比べて伝染力が強く、効果も長く続きます。


 ネガティブな性質が伝わるばあいとしては、たとえば、殺人者が着ていたセーターは、それがもし完璧にクリーニングされていたとしても、手を通したくないという忌避がとても強いことがわかっています。


 先ほどの事故物件へ感じる恐怖や嫌悪も、まさにネガティブな魔術的伝染であるといえます。事故物件の問題は、部屋がすっかりリフォームされていても、悲惨な死に関する性質や価値が部屋という事物に伝わるという信念が関係しているからです。


(久保(川合) 南海子/Webオリジナル(外部転載))





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「持ち家VS賃貸」論争、データを見れば結論は出ている

2024年12月31日 20時03分48秒 | 不動産と住環境のこと

 住宅情報サイトだけでなく、様々なウェブサイトで不動産関連の鉄板記事となっているのが「持ち家か賃貸か」という議論だ。


11/13/2022

しかし多くの記事は結局、結論を出さないまま、読者に判断を任せて終わるものが多いように思う。
しかし筆者が統計データを分析した結果、結論は明白だ。世の中の実態を見れば、持ち家に軍配が上がる。

 今回は、なぜ賃貸よりも持ち家のほうが優れているのかを考えてみたい。

* * *

 持ち家と賃貸のどちらが優れているかを考えるときに、よくいわれるのは以下のような点だ。

・前提条件をどうするかによって結果が大きく異なるので、持ち家と賃貸のどちらが経済的に得かは断言できない
・持ち家にも賃貸にも、それぞれメリットとデメリットがあるので、一概にどちらがよいとは言えない
・コストだけではなく、将来の暮らし方など、ライフスタイルによって、持ち家か賃貸かを選ぶべきである

 さらに、経済合理性を前面に出して、「利便性が高く資産性が維持されやすい都心の新築マンションを10年ごとに買い替えるのがよい」という意見や、
「自宅は購入せず、同じ金額を借りて投資用物件を購入して賃貸に住むのがよい」といった意見もある。

 これらの意見には一定の合理性があり、もっともだとも思うが、実際にこうした選択が可能なほどの収入や信用力、資産運用能力・経営能力がある人は多いとは言えず、一般的な選択肢とはなりにくい。

 ここで持ち家と賃貸について、一般的にいわれていることを整理しておこう。

 持ち家は、

・住宅ローン完済後の住居費が抑えられる
・資産価値は場合によって大きく下がることもあれば、一定の資産となる場合もある
・賃貸のように簡単には引っ越しできない

 賃貸は、

・高齢になるほど借りにくく、家賃をずっと払い続ける必要がある
・多額のローンを抱えているという心理的不安はないが、資産としては残らない
・収入や家族状況等に応じて自由に引っ越しができる

 では、持ち家のほうが優れていると私が考えるのはなぜか。それは、論理的に導き出すよりも、世の中の実態を見ればすぐに明らかになる。
これは経済学で「足による投票」と呼ばれているもので、人々の行動結果が競争の結果であり、合理的な選択だと判断できる、というものである。

 2018年の住宅・土地統計調査(以下「住調」という)によれば、持ち家率は全年齢対象で61%だが、当然、年齢によって大きく違う。
20歳代:6.4%、30歳代:35.7%、40歳代:57.6%、50歳代:67.6%、60歳以上:79.8%となっており、年齢の上昇とともに持ち家率は上がっていく。

 そして、国立社会保障・人口問題研究所が16年に実施した第8回人口移動調査によれば、
5年前の居住地が現住地と異なる人の割合は、25-34歳では50%を超える。
これは毎年約10%の人が引っ越していることを意味するが、年齢が高くなると急激に低下。45歳では20%を下回り、引っ越し率は年率で4%未満になる。

 この結果を素直に判断すれば、世の中の人々は持ち家を選択する人が圧倒的に多く、中高年になればほとんど引っ越さなくなる、ということになる。
世の中の人々の行動の結果では、持ち家vs賃貸論争は、持ち家派の勝利という結果になっているのである。

(以下略、全文はソースにて)


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