京のにちじょうさはん ごこう

京都在住19年目の浜っ子の日記。其の弐。

宇治茶の郷創(さとづくり)月間によせて

2007年10月03日 | ミーハーがつくる喫茶文化史
10月1日は製茶記念日である。
南山城各地でいろいろな行事が営まれた。
そして、一般にはあまり知られていないが、10月は宇治茶の郷創(さとづくり)月間である。

宇治に福寿園さんの宇治工房が出来て製茶体験ができるようになった
10月2日には宇治田原で永谷宗円生家跡で、改修竣工式と茶祭りが行われた。
同町では、ここを茶文化および観光の拠点としていく。
と、宇治茶を中核に据えた地域活性化プランがすすんでいるように見える南山城であるが、

一方でこんな記事も
宇治市がだめなら、京都府が、というわけはいかないのも、苦しいところである。



私がかかわる歴史の分野でいえば、
願わくば、南山城を中心とした宇治茶の史料集が編纂されてほしいものである。
中世は点数的には知れてるが、
手つかずの近世・近代文書がどれだけ在地に眠っていることか。
それらが、散逸や消失の危険にさらされているかと思うと、
何もできない自分の立場をくやしくも思う。
史料だけではない、民具も同様である。

しかし、これらは宇治茶の産地、南山城だけの話ではない。
全国各地、膨大な歴史的なお茶の生産にかかわる史料や民具が同様の状況にあるのだ。
これらの散逸や消失は、国家の大損失である。
本当ならば、『全国茶業史料大系』なるものが編纂されてもしかるべきなのだが。

わかっている。
現在の社会状況では、このような話は、夢のまた夢であることを。

もちろん、夢はあきらめてはいけない。
何事も粘り強く。
しかし時間はあまり残されていない。

きょうのお稽古  

2007年10月03日 | ミーハーがつくる喫茶文化史
ウェスティン都ホテル京都の可楽庵での、半年の入門講座を終え、
私は、そのときご一緒したかたがたと、そのまま同じ先生方に、ご自宅のお教室で、教えていただくことになりました。
先生方、ご一緒いただく皆様方、これからもよろしくお願いいたします。

きょうは、10月なので中置(なかおき)の薄茶点前と、更好棚(こうこうだな)を使った薄茶点前をさせていただきました。








お菓子は、鞍馬口の幸楽屋さんの「豊年(ほうねん)」です。
田んぼ一面、実りの秋を迎えた様子が伝わってきます。
食感はもちもちっとしていて、とってもおいしいです。








干菓子は、きのう伺った俵屋吉富さんの京菓子資料館でもとめた「饅頭喰い人形」のらくがんを、おみやげにお持ちいたしました。
愛らしい形とやさしい口どけがとてもおいしいです。
確か以前にくまちゃんもお求めになってましたが、いいお品ですよね。







写真の上は、Kさまの高島屋さんでおもとめになったおニューの懐紙ばさみです。
品の良い素敵なお柄ですねえ。
この日を待って、おろされました。
下は、私の懐紙ばさみです。ずいぶん前にひとめぼれしたものです。
当時はお茶のお稽古をする予定もなにもなかったのですけれども。

きょうは、袷の着物で参りました。
例のあんのちゃんとご一緒した千両が辻のお祭りで購入したものです。
これはほんまのほんまにお安い洗える着物でしたが、お稽古にはもってこいのものでした。
こんなに便利するならば、もうひとついいなあと思った雪の輪の模様の小紋も購入しておけばよかったと、ちょっと後悔いたしました。
何しろ日中はまだまだ暑くて、汗っかきには大変です。
このようなときに、さっと着物もお洗濯ができるというのは、ほんと助かります。
ちなみに、きょうも家に帰ってきて体重計に乗ったら1キロも減ってました。
(でもすぐもどりますけど)








さて洗濯機を回している間に、きのう購入したノートに、お稽古を思い出して書き込みました。
最近物忘れがひどいですし(汗)。

それからきょうは、素敵なプレゼントをたくさん頂戴しました。
(ほかにも、お菓子やハーブとか。うれしいです。)
いつも皆様からは、お気遣いいただきありがとうございます。
一筆箋は、私をイメージしてお選びくださったとか。光栄です、moonさま。

それから、先生のご自宅周辺には、えすさんの大好きなわらびもち屋さんとか、おいしそうなお蕎麦屋さんとか、楽しい場所がたくさんあることにも気がつきました。
来週からは、ちょっとずつ回りたいと存じます。ふふふ。