京のにちじょうさはん ごこう

京都在住19年目の浜っ子の日記。其の弐。

「京都屋」さんへ

2007年10月09日 | 京のつれづれ
きょうは、朝から河原町三条の古書店に参りましたので、
帰りに堺町姉小路の東南角に、この10月25日にオープンされる、
「和」の京都セレクトショップ「京都屋」さんをお訪ねいたしました。

「京都屋」さんには、あの宇治小倉で16代続く「吉田銘茶園」さんもお入りになられます。
そのため、私はとてもそのオープンを心待ちにいたしております。









京都屋さんが入られる建物は、オーナーの光泉洞さんが「平成の京町家」をここにと、大変に想いを込められて建てられたものです。
虫籠窓や一文字瓦、格子の様子など。
その美しい外観は、周辺の現代の建物を圧倒していました。
建物はまだ少し最後の作業をなさっていたので、またの機会に全容をお届けしますね。
きょうは、新旧の町家を仲良く。








店内に入りますと、特別にあつらえられた陳列棚が美しく並んでいます。
ここに20店ばかりのお店のお品が並ぶそうです。
お品は、ネットでも購入できますし、こちらでも実物を見てのお買い物ができるようになっています。








吉田銘茶園さんのお茶は、奥のレジに近いこの場所に陳列されるそうです。
(画像の左手前の棚です)
私はここまで歩いてお買い物に来ることができますし、うれしい限りです。

そして奥には、和室が見えますね。









和室の中は、とても凝ってますよ。
襖の京唐紙はとってもやわらかいグリーンをベースにした「つぼつぼ」ですし、
(この色合いは、とても素敵でした)








床柱など、要所の柱はすべて北山杉なのですが、
さらには、こんなところにも細めの北山杉を配してらっしゃいます。









窓からは、光泉洞さんの坪庭を見ることができます。
信楽の土で作られたという鳥獣戯画の陶器の置物がおちゃめです。
坪庭は、とても部屋を明るくしてくれます。









この和室では、さまざまなイベントも行われるそうです。
お客さまには、すてきなお品をお買い上げいただくだけではなく、京都のもてなしの心も味わっていただきたい。
そのような京都屋さんのお店作りに対するお気持ちが、私にも大変伝わってまいりました。素敵なことですね

京都屋さん、きょうはお忙しい中、お店の中を拝見させていただきましてありがとうございました。
また、オープンされましたならば、お買い物を楽しませていただきますね。









そのあとは、お隣の光泉洞さんで、本日の日替わりを。
元気がでます。








そして、丸太町烏丸の「植村義次」さんで「春日の豆」を。
お店のお床には、茸を描いたお軸と、ホトトギスのお花が。
いつも、このさりげなく美しい空間には、はっとさせられます。
ものあり方を考える上で、とても勉強にもなります。

家に帰ってからすぐに、「春日の豆」をお抹茶といただきました。
結局、行きも帰りも歩きました。
特に、帰りは少し本が重くございましたが、なんとか歩き通せました。
これも気候がよろしいおかげでしょうね。