答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

膵管内乳頭粘液性(すいかんないにゅうとうねんえきせい)腫瘍が見つかったこと

2020年08月22日 | ちょっと考えたこと

「そんな漢字だらけの言葉、覚えられへんがな」

とかナントカ思いつつ、眼前の医師が口にした疾患名を断片的に記憶した。

診察が終わり、そのキーワードをたよりに検索してみる。

「膵臓」

「乳頭」

「粘液」

すぐにヒットしたのを確認し、勘所をすべてカバーしていた自分を褒めてやる。

その名前は膵管内乳頭粘液性腫瘍。

「すいかんないにゅうとうねんえきせいしゅよう」と読む。

略してIPMNとも呼ばれるようだ。

数分前に耳にした医師の言葉を脳内で反芻してみる。

「良性と悪性の中間のようなもの」

“どきっ“と心臓が鳴った(ような気がした)。

あのような表現をされたら誰だってそうなるだろう。

見かけによらず小心者のわたしだもの、なおさらだ。

その後の説明をよくよく聞くと、今は大丈夫だが今後「悪性」になる可能性があるという意味のようだった。

と、これまたその数分後に調べて理解したのだから、まったくもってだらしがないことこのうえないが、医者、特に男の医者にはからきし弱いわたしだ。ハイ、ハイと素直に聞けばよいというものではないと、わかっちゃいるけどこれがまたどうも。

 

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)とは

(一般社団法人日本肝胆膵外科学会」より抜粋)

・・・・・・

概要

 膵臓には嚢胞性腫瘍とよばれる病気がありますが、このうち最も頻度が多く、代表的なものが、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)です。

嚢胞とはそもそも内部に液体を貯めた袋状のものを指します。

袋の内面が腫瘍性細胞で被われている場合は嚢胞性腫瘍と呼び、多くの場合、内容液はネバネバとした粘液です。

このような嚢胞性腫瘍は要注意です。

なぜならば、この腫瘍性細胞ががん化することがあるからです。

診断

 非常にゆっくりと進行するため、ほとんどの場合、症状はありません。

ただし、粘液によって膵液の流出が妨げられたり、病変が大きくなったりすれば、腹痛や背部痛を自覚することがあります。

また、膵炎や糖尿病を併発することもあります。

さらに、がん化すれば膵臓がんと同様の症状が出現します。

進行度

 IPMNには膵がんで使われているようなステージ分類は有りません。ただし、良性から悪性(すなわち、膵がん)まで色々な段階があり、ゆっくり進行すると言われています。従って、できれば進行がんになる前に治療することが重要です。

・・・・・・

以上は、約2週間前に書き、草稿として保存しておいたものだ。

オープンにすることをためらったわけではないが、ものごとには順序というものがある。まずは、心房細動治療の結果が出てその顛末を書いてから、そう考え、寝かせていた。

というわけで、連日の病気ネタとなった次第である。

 

「非常にゆっくりと進行するため、ほとんどの場合、症状はありません」という上記説明どおり、わたしの場合も、まったく自覚症状はなかった。

では、どうやってこの疾患を見つけることができたのか。

カテーテルアブレーションにより心房細動治療を行う前の一連の検査によって、偶然発見されたのだ。

ラッキーというしかない。

今後、「がん化」するかもしれない腫瘍が発見され、「ラッキー」というのもおかしな話だが、正直な思いだ。

折り重なったいろいろ様々な偶然に、少しばかりの決断を加えることで、またあらたな偶然と出会った。僥倖以外の何ものでもない。

ボチボチと付き合っていこう。

そう思っている。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カテーテルアブレーションと... | トップ | 情報発信はかくあるべき »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。