ボンズ10号ことOくんは私の一番弟子である。
その彼と、ある朝の会話。
「おい、今日の測量、もう一人増やしたほうが良くないか?」
「あ、そうしてもらったらありがたいですねえ」
「そしたら、オレ手伝おうか?」
「あ、いや...だ、だいじょうぶです」
(この先、無言の会話)
(・o・) ...私
(^_^;) ...彼
(-_-メ) ...私
(・・;) ...彼
(--〆) ...私
(>_<) ...彼
橋本治さんいわく、
初めは「いい」と言って好意的だったのが、自分の「建設的な助言(と思われるもの)」が片っ端から否定されるにつれて、身内に不快感を充満させ、「やりたきゃ勝手にやれよ、オレは知らんからな」という、まったく反対側の立場に立ってしまうことだって、なきにしもあらずです。
初めは好意的で肯定的だったのに、やがてはロクでもない思いつきまみれになってしまう上司の悲劇は、つまるところ、「上司は現場に帰れない」という上司の鉄則を理解しないところから起こったもので、この上司は、「上司のなんたるか」を理解しない、「現場離れの出来ない上司」なのです。(『上司は思いつきでものを言う』集英社新書、P.94)
私たちの土木という職種、そして私の属する組織のような小さな所帯に、これがそのまま当てはまるかどうかは別にして、なかなかに言い得て妙、示唆に富んだ言葉ではある。
そう、「答えは現場にあり!」には間違いがないが、(ある意味で)「上司は現場に帰れない」というのもまた、肝に銘じつ日々の業務に勤(いそ)しまなければならんのだわ。
難しいなあ (-_-;)
(結局、押し売りで、測量補助をやったけどね ^^;)
上司は思いつきでものを言う (集英社新書) | |
橋下治 | |
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