答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

台風一過・・・

2014年10月06日 | 土木の仕事

 

相変わらず、台風一過の空は青い。

緑も蒼く水も碧い(いや水は・・・濁っているナ)

が、眩しい陽光が差し始めたのを見ても、

施工ヤードを越流する川の流れを目の前にすれば、

ある程度予想されたことではあるにせよ、晴れ晴れとしない今朝の私である。

 

夜中1時過ぎ、

「平鍋ダムからの放流を開始します」との電源開発さんからの電話。

いつもながら非常にありがたいメッセージなのだが、

「やっぱりそうか」と少し落胆。

眠れなくなった朝までの暇つぶしにと、

『桶狭間は晴れ、のち豪雨でしょう』(松嶋憲昭著、メディアファクトリー新書)を読んだ。

 

桶狭間は晴れ、のち豪雨でしょう 天気と日本史 (メディアファクトリー新書)

松嶋憲昭著

メディアファクトリー刊

 

 梅雨があり台風が襲来する、この日本に住んでいる限り、気象災害は避けて通れません。ここまで見てきたとおり、私たちの先達は日本の荒ぶる気候に寄り添い、耐え、ときに抗って営々と歴史を紡いできました。(『おわりに 暑くて寒くて雨雪が多い愛しきこの国』より)

 

晴れやかな空を見て、晴々しいと思えないのは、その景色におのれの心情を仮託できないせいである。

気象はあくまでも自然現象であり、その現象に目的もなければ意図もない。

心情を仮託して、そこに何か意図があるかのように思いたがる、私のような人間がいるだけである。

とはいいつつもそれが人情。

止めようとして止められるような類のものでもない。

となれば、土木という仕事を生業(なりわい)とする我が身だもの、

グッとこらえて、「荒ぶる気候に寄り添い、耐え、ときに抗って」つづけていくしかないのである。

 

とかなんとか、柄にもなくいささかヒロイックな感傷に浸っていたら、

「水が引き始めた!」と現場から連絡が来た。

「よっしゃ」と膝を打ち、現場監督さんへと矢継ぎ早に提案をする。

そしたらそのうちじわじわと、「青い空、緑の山々、台風一過の景色は、いつもながらに美しい!」

なんて感じてきたのだから、毎度毎度のことながら食えないオヤジである ^^;

 

 

と、ここまで書いてブログアップ。

が、しか~し、

著者の松嶋憲昭さんの気象解説を載せているFBページ、『地域を守る建設産業』によれば、

あとに控えている台風19号が同じようなコースをたどるという予想。

「連休明けの14日(火)が、今日と同じような天気になりそうです」とのこと。 

 

 

 

う~ん、と唸ってしばしディスプレイを睨みつける。 


うん、一喜一憂しつつも、

智恵をしぼって最善を尽くすしかないのである。

 

 

 

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