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男性不妊症専門医が学術活動ならびに雑感を徒然と綴ります。

精子と精液

2011-02-07 14:13:16 | 日記
精液は70%程度が精嚢とよばれる臓器からの分泌液であり、また精液の30%程度が前立腺からの分泌液です。精子は精管の終点である精管膨大部に到達してようやく精嚢と合流し、精子と精嚢の分泌液が混じります。この分泌液は前立腺に送られ、前立腺の分泌液と混合されて精液となります。いわゆるカウパー腺液というのは、尿道球腺(カウパー腺)の分泌液であり、射精前にも分泌が起こっており、そのまだ先で精液と合流します。

射精のメカニズムは非常に複雑ですが、興奮が高まり、オーガズムに達すると、脊髄の射精中枢が反応して反射が起こります。まず、律動的な収縮が精巣上体に起こり、精子は精管へと押し出され、精管膨大部まで移動します。続いて膀胱側に射精されたりしないように、膀胱側の括約筋が締まり、尿道側にある括約筋がゆるみます。そうすることにより、圧力のかかった精液は、勢い良く尿道へと進みます。この射精の律動は、およそ10回程度連続しておこります。勢いは1m水柱ともいわれており、非常に高い圧力です。


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