日本の生殖医療を世界レベルに!

男性不妊症専門医が学術活動ならびに雑感を徒然と綴ります。

2020年8月

2020-08-12 06:58:43 | 日記
~不妊治療を保険診療に~
「第4次少子化社会対策大綱」では、不妊治療についても言及。今回はその中で初めて不妊治療における保険適用、費用や需給条件についての見直しを図ると明記された。また自民党の「不妊治療への支援拡充を目指す議員連盟」(甘利明会長)の要望書には、不妊治療に対する医療保険の適用検討のほか、不妊治療の費用助成額を保険適用の場合と同等程度まで引き上げたい旨記されている。

個人的に絶対に「反対」の立場です。実際に不妊治療に従事している、良識ある医療関係者であればほとんどの方がそう思われていると考えます。保険診療にする弊害は非常に大きく、日本の生殖医療自体の衰退に繋がりかねません。
ひいては患者さんの不利益につながります。
私が強く求めるのは、助成金制度の拡充、集約化です。
いくつもの理由がありますが、今後少しづつ述べていきます。

2020年7月の男性不妊手術件数
micro TESE 22件
simple TESE 3件
精索静脈瘤手術 46件