日本の生殖医療を世界レベルに!

男性不妊症専門医が学術活動ならびに雑感を徒然と綴ります。

2月の予定

2013-01-30 23:30:23 | 日記
2月の予定です。2月は学会参加あり、休診がありますのでご注意をお願いします。

外来診療
石川病院(予約不要9:00-12:00):2/1(金), 4(月), 6(水), 8(金), 12(火), 13(水), 15(金), 18(月), 27(水)
英ウィメンズクリニック(予約要9:30-14:00):2/3(日), 9(土), 10(日), 16(土), 17(日)
京野アートクリニック(予約要15:00-17:00):2/26(火)

手術は石川病院、英ウィメンズクリニック、木場公園クリニック、岡山二人クリニック、京野アートクリニックでも行っております。
お問い合わせください。

2013年1月の男性不妊手術件数
micro-TESE 12件
simple TESE 3件
精索静脈瘤手術12件

第11回神戸MARE研究会

2013-01-24 17:22:18 | 日記
1/19に第11回神戸MARE研究会に参加してきました。
MAREは「港」という意味ですが、
Menopause
Andrology
Reproduction
Embryology
の頭文字をとったものです。英ウィメンズクリニックの塩谷先生が代表世話人の会です。
いつも楽しみにしています。

今回はIVF大阪の福田先生、高度生殖医療研究所の荒木先生、埼玉医大の石原先生の講演でした。
とても面白い内容で、今後の生殖医療臨床に大きく役立つものでした。
兵庫県で生殖医療を行っているほとんどの施設が参加されており、神戸にいながら世界レベルのテーマが拝聴できる貴重な機会です。
次回は私が担当世話人となります。どんな方に講演をしてもらおうか、わくわく考えています。
このようにアンテナを常に張って、アップデートならびにブラッシュアップさせていかなくてはいけません。
expertから話を聞くのは本当に有意義です。

GQ Japan

2013-01-14 20:01:15 | 日記
GQ Japan2月号に取り上げていただきました。
よく売れている男性雑誌です。
2013年、10の予言とのことで、今年は不妊でも男性不妊にもfocusが当たるという予言です。
いつも取材を受ける際は顔写真を要求されるのですが、今回はメガネかけていないバージョンを出してみました。
以下、参考にしてみてください。

http://gqjapan.jp/2013/01/11/spareyoursperm/

新年

2013-01-06 20:11:25 | 日記
明けましておめでとうございます。
今年も頑張っていきますので、宜しくお願いいたします。

2012年のmicro-TESEデータを公表いたします。

2012年精子回収率
TESE全体122/223=54.7%
simple TESE 32/32=100%
micro-TESE 90/191=47.1%


2012年micro-TESE症例における精子回収率の詳細
・cryptozoospermia, 超高度乏精子症16/16=100%
・小児期停留精巣術後 4/5=80%
・クラインフェルター症候群(non-mosaic) 20/26=76.9%
・AZFc欠失 5/7=71.4%
・既往歴なし、染色体正常の非閉塞性無精子症 26/102=25.5%
・抗がん化学療法後非閉塞性無精子症 1/6=16.7%

手術による合併症は陰嚢内血腫1例(保存的治療で回復)、創感染1例でした。
以上です。

特筆すべき点として、昨年はクラインフェルター症候群の精子回収率が非常に高かったこと、染色体正常既往歴なしの非閉塞性無精子症例の精子回収率が低かったことが挙げられます。そのほかはだいたい例年通りの結果です。
他院で施行され、精子回収できなかった後の2回目のmicro-TESEの成績が悪かったこと(3/16=18.8%)も合わせて記しておきます。
やはり徐々に厳しい症例が増えてきています。
精子回収ができず、つらい思いを患者さんと共有することも多いですが、少しでも皆様の期待に応えることができるよう、今年も頑張っていきます。

今年は初夏に大阪駅前にて、夫婦ともに同時に治療できる不妊クリニックをオープンする予定にしています。
日本で初めての試みとなります。男性不妊症の患者夫婦にとって、そして高度生殖医療が必要な女性不妊の患者さんにとっても、世界でも最高峰の治療ができるクリニックにすべく着々と準備を進めています。特に長い間不妊治療を続けているのだけれども、いい結果が出ていないご夫婦にとって、最後の砦となれるようなレベルの高いクリニックにしたいと思っています。
期待してください。