最近この質問がよくあります。二度目のTESE、三度目のTESEはどうか?やめておいた方がいいといわれたなどなど、、。
私自身、今まで数多くの症例を扱ってきました。一回目のmicro-TESEの術後のホルモン値の変化に関しては論文化もしています(Serum hormones in patients with nonobstructive azoospermia after microdissection testicular sperm extraction. J Urol 182: 1495-9)。結果から申しますと、一番問題になるであろう男性ホルモンの値ですが、染色体46XYの患者においては術後ほぼ問題ないという結論です。この論文でも触れていますが、47XXYを示すクラインフェルター患者においては約80%のレベルにまで低下し、recoverがあまりみられません。
男性ホルモンが低下すると筋力低下、だるさ、勃起不全、射精障害などでてくることがあります。このような症状がひどい場合は男性ホルモン補充療法を行います。しかしながら一生涯行い続けなければいけないということはなく、離脱することも十分可能です。患者の希望が強ければ補充療法を続けることもあります。
世界で最も多くの症例を手掛けているコーネル大学のDr. Shlegelとの個人的なcommunicationにおいて、彼らのグループは、一人の患者に3回以上micro-TESEを行ってもまったく問題ない、との認識です(彼らはwife採卵の度にTESEするので、必然的に回数は増えます)。残念ながら日本人でのデータは私たちのものと大阪大学のものしかpublishされていませんが、結果としてはほぼ同様でした。
技術的なことを述べると、最初のmicro-TESEで精子回収できなかった際の、二度目、三度目のmicro-TESEにおいては精巣白膜と精細管との癒着がひどく、また組織のfibrotic changeがありますので、いい精細管ならびに精子を回収することは困難であることが多いです。一回目がsimple TESEで行われている場合は多いにチャンスありですが、、。とくに一回目のmicro-TESEがある程度習熟した医師が手掛けたが精子回収できなかった際の二回目はなかなか取れません。ただし取れなかったという事実は精巣内に精子が全くいないということとイコールではありません。見つけきれなかった、ということはあり得ます。
私自身、今まで数多くの症例を扱ってきました。一回目のmicro-TESEの術後のホルモン値の変化に関しては論文化もしています(Serum hormones in patients with nonobstructive azoospermia after microdissection testicular sperm extraction. J Urol 182: 1495-9)。結果から申しますと、一番問題になるであろう男性ホルモンの値ですが、染色体46XYの患者においては術後ほぼ問題ないという結論です。この論文でも触れていますが、47XXYを示すクラインフェルター患者においては約80%のレベルにまで低下し、recoverがあまりみられません。
男性ホルモンが低下すると筋力低下、だるさ、勃起不全、射精障害などでてくることがあります。このような症状がひどい場合は男性ホルモン補充療法を行います。しかしながら一生涯行い続けなければいけないということはなく、離脱することも十分可能です。患者の希望が強ければ補充療法を続けることもあります。
世界で最も多くの症例を手掛けているコーネル大学のDr. Shlegelとの個人的なcommunicationにおいて、彼らのグループは、一人の患者に3回以上micro-TESEを行ってもまったく問題ない、との認識です(彼らはwife採卵の度にTESEするので、必然的に回数は増えます)。残念ながら日本人でのデータは私たちのものと大阪大学のものしかpublishされていませんが、結果としてはほぼ同様でした。
技術的なことを述べると、最初のmicro-TESEで精子回収できなかった際の、二度目、三度目のmicro-TESEにおいては精巣白膜と精細管との癒着がひどく、また組織のfibrotic changeがありますので、いい精細管ならびに精子を回収することは困難であることが多いです。一回目がsimple TESEで行われている場合は多いにチャンスありですが、、。とくに一回目のmicro-TESEがある程度習熟した医師が手掛けたが精子回収できなかった際の二回目はなかなか取れません。ただし取れなかったという事実は精巣内に精子が全くいないということとイコールではありません。見つけきれなかった、ということはあり得ます。