質問・新婚１年目です。
彼は取り引き先の出版社の営業で
私が勤めている書店に来ていて知り
あいました。
とても誠実で仕事熱心な所に惹か
れて交際しました。
何よりも書店員の仕事をよく理解
してくれているから結婚したんです。
ところが、一緒に暮らし出した途
端、家事は全て私まかせで何もしま
せん。
私の仕事が大変なことを知ってる
はずなのに。
彼も出版不況で大変なことはわか
っていますが、それはお互い様です
から。
こんな状態がずっと続いて、子供
ができたら大変だと憂鬱な毎日です。
私はどうしたら、いいでしょうか。
叡空・恋人たちの夏の季節は『互
いの世界が一つに見えている』もの。
だが、秋の季節を経てともに暮ら
し始めた時
『それぞれの世界は別のものに見
えてくる』。
恋の魔法が溶けると｢それぞれを取
り巻く現実の世界が大きく見えるもの
｣だから。
愛を忘れた人の目には『生活に関
わるものは大きく、それ以外は小さ
く見える』。
近いもの、日常生活が遠くの理想
や想いやりより『価値あるものと
｢考えてしまう｣』。
これが『愛を遠ざけるマインドの
遠近思考』だ。
いつしか『歓びや笑いより、目の
前にある損得や安定のソロバン勘定
を優先』してしまう。
互いが比翼の鳥、つがいの存在で
あることを忘れ
『自分だけの翼で生きようとする』。
２人で１つの翼を切り裂きながら。
血を吐きながら悲しいマラソンを
続けて。
大人と子供では、見方や考え方だ
けでなく『心身の感じ方が違う』。
それは、大人どうしの男女も同じ。
例えば『ストレスの感じ方』。
ある人は部屋が散らかっていること
に耐えられない。また、ある人は部屋
の汚れや家事より仕事が上手くいかな
いことを。
今のあなたたち夫婦のように。
誰しも『同じ世界を観ながら生きて
いない。心身の感じ方が違う』のだから。
ただ恋に出逢いハートが燃え盛る時に
は『互いの見方の違いを感じない』だけ。
元々『個々人にとって世界は違って観
えているもの』。
これは悲しむべきことではない。
『生が美しいアートになりうるのは
｢違いが存在する｣』から。
もし、この世が鳩の存在しないカラ
スだけの世界だったら。
『黒一色の世界に｢色は存在でき
ない｣』。
あなたも夫婦、互いの観る世界が
『過去の環境、記憶で最初から違い
がある』ことが観えていなかったと
深く理解したら
｢今感じている憤慨や憂鬱｣が霧の
ように必ず消え去るだろう。
自分の思いを恋人とぶつけ合うこ
となく
『１つに溶け合う２つの想いを翼に
翔ぶ』ことを識る
愛の錬金術に出逢うことで。
合掌