一部引用
だるま食品(水戸市柳町一)では、従来は毎日動かしているわらつと納豆の製造ラインを、週二〜三日の稼働に抑えているという。
高野正巳社長(74)は「賞味期限があるので、週一日というわけにもいかない。五月の売り上げは昨年の二割以下まで落ち込む見通しです」と表情を曇らせる。
高野さんによると、四つのメーカーに稲わらを卸すのは、行方市にある三つの加工業者のみ。
納豆メーカーからの仕入れが途絶えれば、稲わら業者も商売を続けられなくなる恐れがある。
商工会議所産業振興課の古山哲央さんは「このままでは、わらつと納豆そのものの製造販売も断念せざるを得ない」と危機感を募らせ、
「厳しい経済状況で家計の負担もあるかと存じますが、納豆の未来を救うため、皆さんで買い支えてほしい」と呼び掛ける。