gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/life/toyokeizai-349820
一部引用
厚労省マスクチームのあきれた回答
冒頭の介護施設に送られてきた、ベトナム製のマスクに添付されていた、厚労省医政局経済課の文書には、布マスクの配布に関する問い合わせ先の電話番号が掲載されている。男性には小さすぎて、うまく装着できないことが続出していることについて、どう対応しているのか尋ねてみたが、話がかみ合わない。ベトナム製の立体的なマスクの存在自体を把握していないというのだ。
詳しく聞いてみると、電話対応をしているのは、厚労省の職員ではなく、マニュアルに従って答える外部スタッフだった。厚労省経済課には、通称・マスクチームが設置されている。経済産業省、総務省、文部科学省などからの応援も加わった混成部隊だ。4月からマスクチームに加わった職員にベトナム製のマスクについて尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「介護施設など55万カ所に向けた、布マスク2000万枚は、4月下旬までに1回目の配布を完了しました。(クレームは?)いただいていないと思いますね」
厚労省にクレームが届いていないというのは信じがたいが、もし本当だとしても不思議ではない。なぜなら厚労省は許認可や介護保険の請求などで、介護施設などに対して、絶大な権力を持っているからだ。仮にクレームを上げて厚労省ににらまれたら、事業運営で不都合が生じる可能性がある。
「ユースビオ(ベトナム製)のマスクが、個包装ではなかったというご指摘ですが、3月に調達したマスクは各社様も同じく個包装ではありませんでした。スピードを優先したからです。3月の調達分に関しては、こちらから仕様書は示していません。立体式というか、ガーゼマスクじゃない形状は、ユースビオさんだけでした」(前述の厚労省マスクチームの職員)
くしゃみをした際、マスクの種類によって効果に違いがあることを、可視化した動画が公開されている。制作したのは、研究機関やテレビ局に可視化計測の技術を提供している、カトウ光研だ。
最も効果が高いのは、「不織布を使用したサージカルマスク」。ほとんど飛沫は漏れていない。これに対して布製の「ガーゼマスク」(安倍首相が使用しているものに近い)では、飛沫が30センチ以上先に届いている。なお、若者に人気のウレタンマスクに至っては、布マスクより大量の飛沫を通過させていた。
【ウイルス対策】どのマスクがウイルスを貫通させないか電子顕微鏡で検証してみた
飛沫・エアロゾル発生装置によるマスク機能性評価(COVID-19対策)
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/trend/ASN5F221DN54UEHF001
一部引用
記者宅の郵便受けに一つ目の布マスクが届いたのは、4月17日。「3つの密を避けましょう!」という注意が印刷された紙とともに、2枚ひと組の布マスクが入っていた。差出人は厚生労働省だ。
それから6日後の23日、また同じマスクの袋が入っていた。不思議に思ってツイッターで検索してみると、「2回目きました」「また! 安倍の給食マスクが入ってた!」「1回目まだな人も多い中なぜ」――。こんな投稿が複数あった。
同じ場所に2回届くことがあるのだろうか。日本郵便の調査・広報部に電話で尋ねると、「あまり聞かないが……」と困惑ぎみ。「担当者間で引き継ぎミスがあって同じ場所に2回配られた、などという可能性は考えられる」との回答が返ってきた。
マスクの供給がまだまだ不足するなか、手元に二つあるのは気が引ける。送り返した方がいいのか、差出人の厚労省の医政局経済課に電話して、布マスク全戸配布の担当者に聞いたところ、「予備はあるので、他の人の分が足りなくなることはありません。ぜひ有効にご活用ください」との回答で、肩すかしを食らったような気分になった。