(書評)
岸本裕史『ドラえもんの学習シリーズ ドラえもんの算数おもしろ攻略 改訂版 算数まるわかり辞典 4~6年生』(小学館)
(19)見取り図と展開図(p154~155)
焼き芋ゴロゴロができないのに、前転ができるか。
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見えない辺は点線でかくと、全体の形がよくわかるね。
(p154)
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「見えない辺」を、どうやって「かく」んだ?
「点線」が実線だと、「全体の形」はよくわからない。
前転ができないのに、後転ができるか。
粘土のあちこちに平面を作ってみる。
棒と粘着テープで立体の辺を作ろう。その立体は直方体でなくてもいい。何でもいいから、多面体の辺を作る。暇なら、それに紙を貼り付ける。
透明な直方体を買ってきて、あちこちから眺めるのが一番かな。
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上のように、立体を辺にそって切り開いた図のことを展開図というんだ。
(p155)
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円柱はどうする?
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立体の表面を適当に切り開いて平面上に広げたときにできる図形。
(『日本国語大辞典』「展開図」)
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「適当」でいいのだ。
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展開の不可能な立体は錐面などに置き換えて近似的な展開を行う。
(『百科事典マイペディア』「展開図」)
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空き箱を壊そう。ざくざく、びりびり。最初は、「辺」や角は無視していい。いろいろ試してみることが大切なのだ。
破壊は創造の始まりだ。
適当な展開図で空き箱を復元しよう。箱の場合、「辺」で切ってある方がやりやすいよね。
(19終)