漫画の思い出
藤子不二雄Ⓐ
『ひっとらあ伯父さん』
子どもの頃に読んで、かなりのショックを受けた。ヒトラーを笑い者にしていいと思っていなかったからだ。批判するのは許されている。だが、笑い者にしてもいいのか?
ヒトラーはジャイアンではない。ジャイアンとスネ夫と、そして出来杉を混ぜたような人物だ。
ひっとらあ伯父さんは、そこらにうようよいる〈小さな独裁者〉だ。この知識人が同類の知識人を仲間にして地域社会に君臨する様子が描かれている。あなたも、そうした知識人の一人ではないのか?
もしかしたら、このひっとらあ伯父さんは、実は死ななかった本物のヒトラーかもしれない。
老害なんて、間の抜けた話をしている時代ではないよ。知識人たちが担げば、いつだってヒトラーは復活する。その日は近いのではないか?
気を付けろ。全体主義者は、ボッチを狙っているぞ。
『笑ゥせぇるすまん』
全部は読んでいない。深夜のテレビ・アニメで知った。勉強になるね。『黒ィせぇるすまん』だったか。話は、まあまあ、面白いが、絵柄が嫌いだ。今度、実写のドラマになるそうだ。見たいような見たくないような感じだ。
GOTO 『夏目漱石を読むという虚栄』1551 「貴方も淋しい人間じゃないですか」夏目漱石を読むという虚栄 1550 - ヒルネボウ
(終)