(書評)
おーなり由子『きれいな色とことば』(新潮社)
新潮文庫で出た最初の本は『天使のみつけかた』で、これもよかったが、見つからない。誰かに上げたか?
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帰りの電車でその人の靴の紐(ひも)を見ながら
「すきなのかもしれないな」
こころのなかで言ってみた。
やっぱり、こころのなかだけで。
友達でいるのがさびしかった。
チューインガムをひとつもらうとき、すこし指にさわった。
(『きれいな色とことば』「青いたからもの」「藤色(ふじいろ)のいちにち」)
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次に出た本は『しあわせな葉っぱ』(新潮文庫)だが、これは見ていない。
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(終)