
落合第五小学校の研究発表会で講演をしてくださったのが、京都女子大学教授の吉永幸司先生でした。
「吉永幸司の国語教室 絆-365日」
私にとって、大変気づきの多い講演の中身でした。不勉強な私は、吉永先生のことを存じ上げていませんでした。しかし、今日の研究発表会に参加した最大の収穫は、吉永先生の講演を聴けたことでした。
いつものことですが、最前列中央に陣取り、マインドマップを書き続ける私。後ろの先生方はきっと「何もの???」と思っていたことでしょう。私、「マインドマップ(R)フェロー」でございます(笑)
こうして講演記録を最前列中央でマインドマップで取り始めて以来、1度も眠くなったことはありません。自分にとって貴重な1時間。無駄にしたくない。何か掴んで帰りたいという思いが常にあります。このモチベーションの高さ、まったくをもってマインドマップ効果以外の何ものでもありません。
さて、吉永先生のお話はすべてが大事なものだったわけですが、全部再現すると膨大な記事になってしまうので、箇条書きで記録しておきたいと思います。
*国語の授業に力を入れると子どもが良く変わる。子どもが変わると学級が変わる。学級が変わると学校が変わる。
*国語の授業は学習指導要領にある通り、「適切に表現する」「適切な言葉遣いで話す」「相手や目的に応じて,適切に書く」「その場の状況や目的に応じた適切な音量や速さで話す」ということが本当にできていれば何も問題はない。
*「話す」ということを目的としている国語の授業なのに、教師ばかりが話していて、子ども達は5時間の授業で通算3分しか話さなかったというようなことが国語の授業にはある。これを体育に置き換えると何が問題なのかが分かりやすい。バスケットボールの授業を5時間やったとして、教師の説明が1時間、ルールや作戦を学ぶのが1時間、チームを決めて作戦を立てるのに1時間、準備に1時間、そして本番の試合が3分間なんていう授業をしたら、「先生、体育やっていないじゃん」と言われる。国語の場合はなんとなく授業が成り立っている錯覚におちいる。「話す」授業なのに、「先生、全然話させてもらえないじゃん」と子ども達が無言で言っていると思った方が良い。(書くこと、読むことも同様かと私は感じました。)
*国語の授業では、必ず「書く」「読む」という活動を入れた方が良い。「話し合う」ということは日常生活で鍛える。国語授業のあいまいさを廃し、計画的に子ども達の力を鍛えていくことが必要である。
「国語授業の三原則」
①勉強嫌いを作らない。
②声は大きくはっきりと。
③ノートはきれいに書く習慣を身につけさせる。
「現任校で徹底していること」
①あいさつはさわやかにていねいに
②名前は「さん」づけで呼ばせる。これを徹底するだけで学校は穏やかになる。
③学校では丁寧語で話すように指導する。
④学校作りは1年生から。1年生に全力指導を入れて「うちの学校はこういう学校なんだ」と認識させること。1年生に力を入れてから4年間もたてば、そういう影響が全校レベルで顕れてくる。
*作文には、書いた子の全霊からの訴えがこめられている。子ども達は真剣に作文を書いてくる。教師はその思いを軽く見てはいけない。真剣に応えなくてはならない。
*国語の教育実践を深めていくと学校が豊かになる。怪我をする児童が減ったというデータもある。
画像のマインドマップは、私が吉永先生の話を聞きながら、その場で描いていたものです。見て頂ければ、いかに貴重な話と受け止めたかイメージが伝わると思いますが、いかがでしょうか???
担任する6年生の子ども達には、午後の2時間も自習をしてもらう中での研究発表会参加でした。ご協力ありがとうございました。6年生の皆さんにお返しができるだけの学びを得てきました。今後の井上の授業がちょっと変わると思います。
それにしても楽しいですよ、学ぶってことは!!!