BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

昨日28日プリオン調査会の感想と、「アメリカの検査方法に不備」の件

2005年03月29日 08時51分16秒 | アメリカ牛は安全か?
■昨日28日の、注目のプリオン専門調査会の感想
傍聴感想は、笹山登生さんの掲示板の発言[884] 以降にご報告をさせていただきましたのでそちらをご覧ください。(本日以降にこのページにも抜粋UPいたします)
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi
調査会:資料と議事録掲載のページ
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/index.html


■「アメリカの検査方法に不備」の件
米国の消費者団体:コンシューマーズ・ユニオンが、米国で行われている検査方法の不備について、農務長官にクレームの手紙を出したようです。
http://www.consumersunion.org/pub/campaignnotinmyfood/001931.html
それによると、米国は、BSE牛の確定検査において、EUと日本で行われている「ウエスタンブロット」法を行わないで、最近ベルギーと日本が指摘した、BSEを見逃す可能性があるという免疫組織化学(IHC) テストだけ?をしているとのことです。

「実際、USDAは、2003年12月の狂牛病の1頭目の確認検査で、IHC(免疫組織化学法)およびウエスタンブロット法の両方を使用しました。USDAは、ウエスタンブロット法は確定検査上重要と認識があったようですが、なぜ、USDAが2番めの疑惑牛において、IHC(免疫組織化学法)と共に再び、ウエスタンブロット法を使用しなかったのかが疑問~」、といわれているようです。私も非常に胡散臭く感じてしまいます。厳密な内容を確認されたい方は直接原文をご確認くださいませ。

ちなみに、
米国の検査および発表方法に対する各州の動きについて、以下のような報道があります。
Keeping meaty secrets
http://www.rapidcityjournal.com/articles/2005/03/15/news/agnews/top/news01.txt

【日本の確定検査方法】
http://www.pref.shizuoka.jp/kenhuku/kf-18/bse/bsekensatejun.htm
1次検査のエライザ法で陽性になった後、確定検査において以下の3つを行います。
・ウエスタンブロット法
・免疫組織化学法
・病理組織検査


参考:厚労省
Q2:日本でのBSE発生状況はどのようになっていますか? より
http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0308-1.html#22q2

余談:下記、発生状況のまとめを拾ってきました。私は「乳牛」および「発生の多い地域」についての解析も、今後の対策のために必要なのではないかと思いましたが。

■BSE感染牛:生産地(育成地)
Q2:日本でのBSE発生状況はどのようになっていますか?
http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0308-1.html#22q2
北海道佐呂間町(千葉県白井市)
北海道猿払村(北海道猿払村)
群馬県宮城村(群馬県宮城村)
北海道音別町(北海道音別町)
神奈川県伊勢原市(神奈川県伊勢原市)
北海道標茶町(和歌山県粉河町)
北海道湧別町(北海道網走市)
栃木県大田原市(福島県双葉郡葛尾村)
兵庫県氷上郡(広島県)
神奈川県秦野市(神奈川県平塚市)
北海道標茶町(北海道標茶町)
熊本県泗水町(熊本県泗水町)
北海道士幌町(奈良県新庄町)
北海道鹿追町(北海道鹿追町)
北海道中川郡本別町(北海道中川郡本別町)
北海道天塩町(16頭目)

上記より:
■陽性死亡牛の出生地  
http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0308-1.html#22q2
平成16年3月9日 北海道標茶町    平成8年4月8日生(94ヶ月齢)
平成16年10月14日 北海道鹿追町    平成12年10月8日生(48ヶ月齢)
平成17年2月26日 北海道中川郡本別町 平成8年8月5日生(102ヶ月齢)

以下追記予定(明日になるかも?)
委員会後、ある先生にお話を伺うことができましたので、後ほど、まとめさせていただきます。しかしブログに公開するとは伝えてませんから、個人名は出しませんが。