偉大な父親をここまで食い物にするとは・・・。
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黒澤財団寄付金問題 理事長出席の「全協」非公開 「密室で説明おかしい」 伊万里市と議会の対応 市民から批判の声(西日本新聞) - goo ニュース
2010年2月17日(水)10:30
伊万里市で黒澤明記念館建設を計画する黒澤明文化振興財団(黒澤久雄理事長)の寄付金管理をめぐる問題で、財団の責任者である黒澤理事長と田畑稔常務理事が19日に同市を訪れ、事情を説明する見通しとなった。しかし、2人が出席する予定の市議会全員協議会は、黒澤理事長の意向を受けて非公開の予定。財団に対して“及び腰”とも受け取れる市と市議会の対応に、市民や識者からは批判の声が上がっている。
市開発推進課などによると、黒澤理事長は11日、「説明に寄付者や協賛企業の個人情報が含まれる」ことを理由に、全員協議会を非公開とするよう前田教一議長に文書で要請。前田議長は、財団側と全員協議会の日程調整などを進めてきた同課から「『公開』にすれば、理事長らに十分な説明をしてもらえない可能性がある」との報告を受け、非公開にする予定にしたという。
しかし、市中心部で飲食店を営む40代男性は「寄付金の管理状況という地元との信頼関係を根底から覆しかねない問題が起きているのに、『密室』で事情説明を受けるのはおかしい」と批判。計画を疑問視する会社員男性(30)は「市民の代表である議会が問題をどう追及するか、市民には知る権利があるはず。この期に及んで、財団の言いなりにならないでほしい」と注文した。
市や議会は「理事長が協議会後に記者会見を開く」ことなどを理由に、財団側と同協議会の公開に向けた交渉もしていないという。自治体などの情報公開の在り方に詳しい佐賀大経済学部の畑山敏夫教授(政治学)は「寄付金管理の問題は、寄付者や協賛企業の名前を出さなくても一定の説明ができるのではないか。『個人情報保護』が非公開にするための理由付けになっている可能性がある」と指摘、「計画に多額の税金がつぎ込まれており、公開に向けた交渉すらしていないのは市と議会の怠慢。問題の実態を本気で明らかにする気があるのか」と批判した。
この問題について、西日本新聞など市内に取材拠点を置く新聞社などでつくる伊万里記者会は15日、同協議会の公開を前田議長に要請している。
=2010/02/17付 西日本新聞朝刊=
「寄付金使い果たした」黒澤財団理事長が陳謝(読売新聞) - goo ニュース
2010年2月19日(金)13:05
佐賀県伊万里市に「黒澤明記念館」建設を計画している財団法人「黒澤明文化振興財団」が集めた寄付金が所在不明になっている問題で、黒澤明監督の長男で財団理事長の黒澤久雄氏らは19日、市議会全員協議会で、寄付金の大半は仮施設の運営などで使い果たしていたと明らかにし、「申し訳なかった」と陳謝した。
また、財団に残っている現金や預金はほとんどなく、建設資金調達のめどが立っていないことを認めた。
財団はこれまで、「3億8800万円の寄付金は保管している」などと市に説明していたが、田畑稔常務理事は「本当のことを言えば、黒澤明生誕100年を記念するイベントへの協力が得られなくなると思った」と釈明した。
黒澤理事長は、建設計画を継続する考えは示したが、開館時期については「いつまでと明確には言えない」と述べるにとどまった。
仮施設「黒澤明記念館サテライトスタジオ」は1999年7月、記念館開館までの施設として同市内にオープンし、黒澤作品の台本や小道具を展示している。
黒澤明記念館建設困難に 財団、寄付金3億円余使い切る(朝日新聞) - goo ニュース
2010年2月19日(金)22:24
映画監督の黒澤明(1910~98)の記念館建設を佐賀県伊万里市で計画している「黒澤明文化振興財団」は19日、記念館の建設費用として市民や企業から集めた寄付金約3億8千万円のほとんどを、仮の記念施設の改修費や財団の運営費に使い果たしたことを明らかにした。同市での記念館の建設は、きわめて困難な見通しとなった。
財団はこれまで「寄付金は保管している」と伊万里市に伝えていたが、虚偽の説明だったと認め、謝罪した。
財団の黒澤久雄理事長と田畑稔常務理事がこの日、市議会の全員協議会で説明した。説明によると、寄付金は、記念館建設までの仮の施設として99年に同市に設けた「黒澤明記念館サテライトスタジオ」の改修費や財団の運営費に充て、ほとんど残っていないという。黒澤監督の長男である黒澤理事長は「(市への虚偽説明は)管理責任として申し訳ない」と述べた。
全員協議会後の記者会見で、今後の建設計画を問われた黒澤理事長は、「建てるように努力を続ける。あきらめない」と話した。
伊万里市は98年、記念館を市内に誘致する権利を黒澤理事長が社長を務める「黒澤プロダクション」から約1億円で購入。計3億5千万円を投じて予定地の購入や造成を終えている。しかし、財団による記念館建設は、19億円の費用が確保できないため進まず、今年1月、財団が佐賀県へ提出した2007年度の決算報告書には08年3月末現在の現金などの流動資産が約140万円しか記載されていなかったことが発覚した。
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黒澤明はいちばん好きな映画監督。DVDもBDも入手できる分全作品持っています。昨秋発売された小林信彦氏の『黒澤明という時代』を読んで、個人的な黒澤ブームが起きているところ。
しかも、実を言うと、伊万里は3歳から18歳まで暮らしたふるさと。あんな辺鄙なところに記念館を作れるものかと訝りながらも、できて町全体に好影響を与えてくれればよいなと思っていました。
それが、この久雄氏のテイタラク。伊万里市は黙って謝罪を受けるだけにするのでしょうか。詐欺罪すら成立する可能性もあるでしょうに。
もはや黒澤記念館が伊万里にできることはほぼ絶望。伊万里市民の期待を裏切った久雄氏の罪は重いもの。哀しくなります。父上は、草葉の陰で泣いているのではないですか。
それでも、あれだけの大監督。日本のどこかに記念館のひとつやふたつあって、毎日黒澤映画を上映するような施設もあってよいはず。文化継承のためにも、記念館設立を強く希望します。
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黒澤財団寄付金問題 理事長出席の「全協」非公開 「密室で説明おかしい」 伊万里市と議会の対応 市民から批判の声(西日本新聞) - goo ニュース
2010年2月17日(水)10:30
伊万里市で黒澤明記念館建設を計画する黒澤明文化振興財団(黒澤久雄理事長)の寄付金管理をめぐる問題で、財団の責任者である黒澤理事長と田畑稔常務理事が19日に同市を訪れ、事情を説明する見通しとなった。しかし、2人が出席する予定の市議会全員協議会は、黒澤理事長の意向を受けて非公開の予定。財団に対して“及び腰”とも受け取れる市と市議会の対応に、市民や識者からは批判の声が上がっている。
市開発推進課などによると、黒澤理事長は11日、「説明に寄付者や協賛企業の個人情報が含まれる」ことを理由に、全員協議会を非公開とするよう前田教一議長に文書で要請。前田議長は、財団側と全員協議会の日程調整などを進めてきた同課から「『公開』にすれば、理事長らに十分な説明をしてもらえない可能性がある」との報告を受け、非公開にする予定にしたという。
しかし、市中心部で飲食店を営む40代男性は「寄付金の管理状況という地元との信頼関係を根底から覆しかねない問題が起きているのに、『密室』で事情説明を受けるのはおかしい」と批判。計画を疑問視する会社員男性(30)は「市民の代表である議会が問題をどう追及するか、市民には知る権利があるはず。この期に及んで、財団の言いなりにならないでほしい」と注文した。
市や議会は「理事長が協議会後に記者会見を開く」ことなどを理由に、財団側と同協議会の公開に向けた交渉もしていないという。自治体などの情報公開の在り方に詳しい佐賀大経済学部の畑山敏夫教授(政治学)は「寄付金管理の問題は、寄付者や協賛企業の名前を出さなくても一定の説明ができるのではないか。『個人情報保護』が非公開にするための理由付けになっている可能性がある」と指摘、「計画に多額の税金がつぎ込まれており、公開に向けた交渉すらしていないのは市と議会の怠慢。問題の実態を本気で明らかにする気があるのか」と批判した。
この問題について、西日本新聞など市内に取材拠点を置く新聞社などでつくる伊万里記者会は15日、同協議会の公開を前田議長に要請している。
=2010/02/17付 西日本新聞朝刊=
「寄付金使い果たした」黒澤財団理事長が陳謝(読売新聞) - goo ニュース
2010年2月19日(金)13:05
佐賀県伊万里市に「黒澤明記念館」建設を計画している財団法人「黒澤明文化振興財団」が集めた寄付金が所在不明になっている問題で、黒澤明監督の長男で財団理事長の黒澤久雄氏らは19日、市議会全員協議会で、寄付金の大半は仮施設の運営などで使い果たしていたと明らかにし、「申し訳なかった」と陳謝した。
また、財団に残っている現金や預金はほとんどなく、建設資金調達のめどが立っていないことを認めた。
財団はこれまで、「3億8800万円の寄付金は保管している」などと市に説明していたが、田畑稔常務理事は「本当のことを言えば、黒澤明生誕100年を記念するイベントへの協力が得られなくなると思った」と釈明した。
黒澤理事長は、建設計画を継続する考えは示したが、開館時期については「いつまでと明確には言えない」と述べるにとどまった。
仮施設「黒澤明記念館サテライトスタジオ」は1999年7月、記念館開館までの施設として同市内にオープンし、黒澤作品の台本や小道具を展示している。
黒澤明記念館建設困難に 財団、寄付金3億円余使い切る(朝日新聞) - goo ニュース
2010年2月19日(金)22:24
映画監督の黒澤明(1910~98)の記念館建設を佐賀県伊万里市で計画している「黒澤明文化振興財団」は19日、記念館の建設費用として市民や企業から集めた寄付金約3億8千万円のほとんどを、仮の記念施設の改修費や財団の運営費に使い果たしたことを明らかにした。同市での記念館の建設は、きわめて困難な見通しとなった。
財団はこれまで「寄付金は保管している」と伊万里市に伝えていたが、虚偽の説明だったと認め、謝罪した。
財団の黒澤久雄理事長と田畑稔常務理事がこの日、市議会の全員協議会で説明した。説明によると、寄付金は、記念館建設までの仮の施設として99年に同市に設けた「黒澤明記念館サテライトスタジオ」の改修費や財団の運営費に充て、ほとんど残っていないという。黒澤監督の長男である黒澤理事長は「(市への虚偽説明は)管理責任として申し訳ない」と述べた。
全員協議会後の記者会見で、今後の建設計画を問われた黒澤理事長は、「建てるように努力を続ける。あきらめない」と話した。
伊万里市は98年、記念館を市内に誘致する権利を黒澤理事長が社長を務める「黒澤プロダクション」から約1億円で購入。計3億5千万円を投じて予定地の購入や造成を終えている。しかし、財団による記念館建設は、19億円の費用が確保できないため進まず、今年1月、財団が佐賀県へ提出した2007年度の決算報告書には08年3月末現在の現金などの流動資産が約140万円しか記載されていなかったことが発覚した。
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黒澤明はいちばん好きな映画監督。DVDもBDも入手できる分全作品持っています。昨秋発売された小林信彦氏の『黒澤明という時代』を読んで、個人的な黒澤ブームが起きているところ。
しかも、実を言うと、伊万里は3歳から18歳まで暮らしたふるさと。あんな辺鄙なところに記念館を作れるものかと訝りながらも、できて町全体に好影響を与えてくれればよいなと思っていました。
それが、この久雄氏のテイタラク。伊万里市は黙って謝罪を受けるだけにするのでしょうか。詐欺罪すら成立する可能性もあるでしょうに。
もはや黒澤記念館が伊万里にできることはほぼ絶望。伊万里市民の期待を裏切った久雄氏の罪は重いもの。哀しくなります。父上は、草葉の陰で泣いているのではないですか。
それでも、あれだけの大監督。日本のどこかに記念館のひとつやふたつあって、毎日黒澤映画を上映するような施設もあってよいはず。文化継承のためにも、記念館設立を強く希望します。
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