驚きのニュースです。本当なのでしょうか。
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「硫黄島の星条旗」の米兵は別人? 米海兵隊が調査開始
朝日新聞 2016年5月3日23時12分
第2次世界大戦末期の硫黄島で、米兵6人が激戦地・摺鉢(すりばち)山の山頂に国旗を掲げる姿をとらえた有名な写真をめぐり、うち1人がこれまで特定されていた人物と別人の可能性があるとして、米海兵隊が調査を始めた。クリント・イーストウッド監督の映画「父親たちの星条旗」にも描かれた人物だけに、別人なら波紋を呼びそうだ。
「硫黄島の星条旗」として知られる写真は1945年2月に当時、AP通信のカメラマンだったローゼンタール氏が撮影。日本軍が守りを固める硫黄島に強行上陸した米兵6人が、摺鉢山に星条旗を掲げる瞬間をとらえ、米軍の日本攻略を印象づける写真として話題になり、ピュリツァー賞を受賞した。米国の「海兵隊戦争記念碑」のモデルにもなった。
6人のうち3人は硫黄島で戦死したとされ、生還した残り3人が国威発揚のため米国内を遊説した。その1人で、衛生兵だったジョン・ブラッドリー氏に関して2014年にアマチュアの歴史家が、別の写真の同氏の服装から別人の可能性が高いと指摘。AP通信は2日、海兵隊が本格的に調査を始めたと報じた。
ブラッドリー氏は94年に死去したが、息子のジェームズ氏らが硫黄島での戦闘や父親らが生還した後の遊説の様子などを描いた「父親たちの星条旗」を出版し、後に映画化された。
AP通信の取材に、同氏は「信じられない」と動揺を隠せない様子だという。
「硫黄島の星条旗」は、実は摺鉢山に掲揚された2番目の星条旗で、激戦のさなかに掲げられた最初の国旗は小さく、すぐに交換されたとされている。(ワシントン=佐藤武嗣)
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クリント・イーストウッド・ファンの貧乏英語塾長、映画を観て、原作も観ました。映画はBlu-ray Discももっています。ゆえに、今回のニュースには心底驚いた次第です。
原作においても、映画においても、ジョン・ブラッドリー氏が主人公として描かれています。ですが、その際に戦争のことを家族には一切話さなかったといいますから、ひょっとすると、自分が別人なのに、英雄のように扱われていることを心苦しく思っていて口をとざしたのかもと考えてしまいました。
もしくは、戦争国債を売らんがためのキャンペーンに氏を借り出すために、米政府によって氏は別人を演じなければならなかったのかもしれません。
どちらにせよ、氏が戦争の被害者であることは間違いなさそうです。
事実はどうあれ、原作も映画も、その価値を失うことはありません。戦争のむなしさは、ともに十全に表現されているのですから。
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