私は、修験系の神社や寺院、霊山は好きである。
「日本の古代の神々」と、「仏教」が融合したような独特の、「明るさ」と「重み」が融けたような気は、好きである。
以前書いたように、
私心無く修行すれば、修験道ほど良い修行道はないと思う。
ただ、知っている人は知っているが、
修験道には、光と影が混在している。
光の面は、「神仏」が融合しているため、
強い「守護的な気」が、社寺から出ている。
闇の面は、「インチキ」「詐欺まがい」「まやかし」も多い。
今は、ちゃんとした神社や寺院では、そういうのはやらないだろうが、
行者の中には、「拝み屋」のような者も多いと聞く。
「拝み屋」が大きくなったのが、新興宗教であることも多い。
もっとも、拝み屋ならまだ、多少の修行はしたことがあるだろうが、最初から単なる詐欺師のような教祖を擁する教団も多いと聞く。
仏教系新聞社の記者から昔教えてもらったのであるが、
「拝み屋」「宗教団体」には、人を騙すマニュアルがあるとか。
そういう話を、昔、ちゃんとした真言宗寺院の住職に聞いてみると、
「あの人たち (拝み屋さんや、宗教団体) は、人が10人来て1人騙せればそれでいいんですよ。その1人がまた別の信者さんを勧誘してくるんですから」と、教えてくれた。
また、ある本で、修験系密教寺院の住職が、「自分の師僧のインチキ・トリック」を暴露していた。
修験系寺院で直接聞いた話では、ある名刹寺院でも、先先々代までは、「トリックを使ったインチキ」で、参拝者を騙していたと言う。
「護摩の時に、あらかじめ用意していたイタチやキツネの獣毛を、頃合いを見計らって、護摩の炎に投じる。すると・・・たちまち堂内に、獣臭が充満する。そして、参拝者たちに振り返り、『やはり、タヌキの霊が憑りついておった。これは命がけの行法になる』と、金銭のやりとりをする。しかし、先先々代の時に、『もう、こういう汚い行為は止めよう』となって、一切インチキはやめた」
こういう話であった。
現代でも、たまに、インチキの話は聞く。
お寺の世界は、縦と横のつながりが深いため、色々と詳しいのだ。
インチキ僧侶みたいなのは、どこの寺でも悪口しか出ないが、
中には本物の法力がある坊さんもいるのだとか。
京都の寺院で教わった、神戸の鏑射寺の「中村 公隆」さんと言うお坊さんは、
「今弘法」と言われ、若いころからすごい法力の持ち主だったとか。
私は、鏑射寺行ったことないし、僧侶個人を信仰することはないので、特に興味はないが、真言宗寺院では、だいたい褒める。
同宗の、インチキ僧侶の方は、9割以上の僧侶が「くそみそ」に言う中、
中村 公隆さんに関しては、
「あの人は、本物やと思いますよ」とか、「あれは、すごいぞ」とか、8割くらいが褒める。
私は会ったこと無いので、「わからない」。ただ、新義真言宗総本山「根来寺」の会報でも、檀信徒連れて近畿36不動巡りをした中で、
鏑射寺「中村 公隆 師と共に」と題して記念写真を掲載していたので、根来寺でも評価は高いのか・・・と。
写真だけで判断すると、
「何がしらの道」を修めた人のような風貌と眼光に見えた。
「茶道」「合気道」「書道」、「道」とつくものを修めた人・・・のような面立ちに見えた。
最初に教えてくれた京都市の寺院は、
「近畿36不動で一番法力があるのは、中村 公隆やな。わしの後輩や」と言っていた。
だいたい、どの世界でも、「偽物は目立ち」、「本物は目立たない」。
中村 公隆さんは、お会いしたことがないため、評価は避けるが、
とにかく、「知る人ぞ知る」と言うのは間違いないと思う。
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