JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ネオンくらげ 新宿花電車」

2015-12-26 | 映画(DVD)
「70's東映プログラム・ピクチュアの雄 山口和彦NIGHTS」

「ネオンくらげ 新宿花電車」1973年 東映 監督:山口和彦

内藤誠監督の前作の好評を受けて作られた姉妹篇。五所川原訛りのおぼこ娘から数か月で都会のネオンの海を軽やかに泳ぐヒロイン・山内えみ子のたくましい魅力が光る。三上寛の演歌調の曲をバックに盛り場ミュージカルの趣もあるメロドラマ。

「番格ロック」の主演でのツンデレが良かった山内えみ子。「ネオンくらげ」の続編。

魚眼レンズから見える70年代懐かしの新宿の風景で始まる。なんだかクラクラしてくる。
登場する70年代ファッション?・・・とは言いながらもゆき(山内えみこ)は田舎出、カッペ丸出しミニスカ女子、パンチラサービスも十二分。白かと思いきや柄入りでしたけど。
強姦されて、一気に3年後。キャッチ・バーで新宿の夜の溶け込み五所川原訛りも消えてからが本題。
山内えみ子があっけらかんとお着替えするシーン多し。ナイスバディでとても眼福。
彼女の70年代コスチュームがぶっ飛んでいる。
特筆されるのは同郷の元オートレーサー・邦夫(沢田情児)とのデート・ファッション。ノーブラにプリントブラウス。胸元はだけ、透けチク全開で街を歩く。あり得ないだろう。
純心レーサーの彼氏もちょっとあ注意しましょうよ。
しかし、個人的には傷ついた邦夫をアパートに入れた時の「?」マークが沢山付いた服がお気に入り。

ゆきは邦夫と白黒ショーで稼ぎまくるけれど、白黒ショーであって花電車では無い。タイトルはラストの感動的な(腹ボテ女の客引き)展開で、それと知れる。

それにしても山内えみ子の上玉ぶりに感動。
東映スケ番路線として、ポスト池玲子として充分な期待を担っていたんだろうけれど、出演作品は多く作られなかった。
なんでも東映が「燃えよドラゴン」で火がついた空手ブームでスケ番ものから空手アクション映画に路線変更して行ったため、そのヒロインの座はアクション・スター志穂美悦子にとって代わっていったとか。
今回の山口和彦特集ラインアップを見てのとおりですね。
志穂美悦子も決して悪くはないが、そう聞くと憎らしい存在だにゃあ。

グラサンの地井武男はキャッチ・バーのママ(葵美津子)の情夫でありながらゆきと商売組したがっている足の悪い男。
ピンク女優・葵美津子とのSMカラミは見所のひとつ。
邦夫にCHINBA呼ばわりされて逆上するのも良い。

後半の青春メロ展開、なんだかとても気持ち良いのです。
腹ボテで客が取れない(それでも明るい)のだけれど、山内えみ子の妊婦花電車なら相当価値あると思うぞ。

三上寛の知らない曲いっぱい。



こうなりゃ、内藤誠の第1作の方も観ておきたいし、久しぶりに「番格ロック」も再見したい。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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