JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「平成ジレンマ」

2016-12-24 | 映画(DVD)
「東海テレビドキュメンタリーの世界」

「平成ジレンマ」2010年 東海テレビ 監督:斎藤潤一

「戸塚ヨットスクール事件」で時代のヒーローから一転、希代の悪役となった戸塚宏校長の今。平成ニッポンが抱えるジレンマを圧倒的な迫力で突きつける。
訓練生の死亡や行方不明事件を起こした「戸塚ヨットスクール事件から30年。加熱するマスコミ報道と世論に圧されるかたちで、日本の教育機関での体罰はタブー。事件は時代を象徴するものとなった。

是非、観たいと思っていた作品。やっと観れた。
いい顔をした戸塚宏は信念の人である。
「平成ジレンマ」とは見事なタイトルで戸塚宏自身のジレンマが現代日本の教育の在り方へのジレンマに繋がる。



カメラはどちら側に付く事もなく中立に戸塚宏、日本教育の現在に迫る。
戸塚校長、「体罰はやってはいかんという事になり、その後日本の教育はどうなりましたか?」とホレ観た事かというドヤ顔で答えてます。
日本の教育がおかしな方向に進んでしまった要因の一つにはご本人のやりすぎにあった事なんじゃないの?

戸塚ヨットスクールでの教育の方法を見ていると、いかに画一的に白黒つけて全てNoとする事に無理があるかが良く解る。
いじめは推奨しているという。ただしいじめ方はしっかりチェック。

女子入塾者の飛び降り自殺。
マスコミから「管理体制に問題は無かったのか」とマイクを向けられ逆ギレする戸塚校長。しごく尤もであります。

戸塚ヨットスクールでは当然の事、挨拶や目上の人への話し方を重要と考え指導している。当然の事だ。
しかし、社会からドロップアウトしそうになって立ち直ろうとする塾生がコーチに正しい言葉で報告しているのに、コーチの薄いリアクション。あれは気に入らないな。それが上下関係と言う者なら糞食らえだ。

「スパルタの海」と一緒に観たいですね。

東海テレビドキュメンタリーは良作が多いが内容が過激なものも多々ありなかなか全国ネットでの放映とはならず、東海地方のみの放映。
全国の人に見てもらうため、劇場公開の形を取っている。

今回、他に「死刑弁護人」も観たかったが敵わなかった。また特集をお願いしたい。



ポレポレ東中野


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