JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「人妻が燃える クラス会」

2018-09-04 | 映画(DVD)
「人妻が燃える クラス会」 新東宝 監督:野上正義

山岸の妻・美佐子は大学時代の恩師の結婚記念日祝賀会を兼ねた同窓会に着飾って出かけた。山岸は妻の帰りを独りでビールを飲みながら待っていたが、いつになっても戻ってこなかった。2階では妹・加奈が恋人とセックスに溺れている。山岸のイライラは募るばかり。翌朝ようやく美佐子が帰宅すると……

まったく期待してなかったんだけど、これはピンク映画の隠れた傑作ではないかと個人的に思った次第。
ピンク映画はからみ・SEXシーンを中心に描くので往々にして「愛」の映画になる必然。



本作は妻が同窓会に出かけてなかなか帰らず悶々と疑心暗鬼になる亭主という他愛のないお話。
ありがちな満たされない人妻ものではなく二人(貴奈子・日比野達郎)はラブラブである。
この夫婦の間に隠し事の概念は一切ありません。
疑心暗鬼となった夫の詰問に容易く白状する級友とのよろめき、恩師夫婦との3P「あなた、ごめんなさい」に怒り沸騰。
あまりのバカ正直さに、一瞬これは夫婦のプレイか?と思ったよ。
付き合い始めた頃、新婚の頃の回想シーンが挿入され、仲直り、激しく愛し合う二人。

クライマックス、ソファでのからみのなんと愛情の籠った事か。あまりのピュアさ上に思わず泣きそうになった。・・・それは嘘だけど。

主演の貴奈子のどうという事のないおフェイスが普遍性を持ち良い。

妹役の林由美香の気の利かせ方も洗練されてる。

本当にどうって事ない作品なんだけどな。



シネロマン池袋

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