JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「㊙色情めす市場」

2024-03-11 | 映画(DVD)
女優魂ーー忘れられない「この1本」

「㊙色情めす市場」1974年 日活 
監督:田中登 脚本:いどあきお 音楽:樋口康雄 撮影:安藤庄平 照明:新川真 録音:木村瑛二 美術:川崎軍二 編集:鍋島惇 助監督:高橋芳郎 デジタル上映

大阪・釜ヶ崎の娼婦・トメ(芹)は、よるべなき日々を過ごしていた――。大胆なロケ撮影も有名な映画史上に残るロマンポルノの大傑作。体を張って生きるしかない女たちの苛立ちや哀しみを、奇跡のヒロイン・芹明香が全身全霊で体現した。

何度も観てしまう映画。今やロマポの中でこれが一番好きってわけではないけれど、最初に観た衝撃が大きすぎた。
2008年に観て、それから2年に1度劇場鑑賞するというのをやっていた。最初は計画的ではなく、また観たいという気持ちで通ってたけれど、まあ、後半は2年に1度を意識していましたな。2018年まで6回劇場鑑賞。見る人はもっと見てるだろうけど自分的には最多。DVDや配信で見る事なく専ら劇場鑑賞主義。流石にもういいだろうと言う事で2018年以降はスルーしていたけれど、久しぶり6年ぶり7回目の鑑賞。
デジタル上映4Kレストア。確かに綺麗な画面。でもよく解らない。フィルムで撮った作品をデジタルにしてくっきりさせるという事は良い事なのかどうなのか?カラー作品だと「フィルムの出す黒はデジタルでは無理」というのを聞いた事あるけど、それも随分前だから今はどうなんでしょうね。はっきり言ってどーでもいーか。
内容ですよね。
やっぱりすごいですよ、これ。オープニングからずーーと名シーンの連続という気しかしません。
何度も見てるのにオープニングの望遠からの長回しに痺れてしまう。
女優魂の特集で芹明香の反骨と母性は本当に素晴らしいけれど、絵沢さんも幻舟さんも本当に素晴らし素晴らしです。エロ担当はオボこいミニスカの宮順さん。
脇役もまったく無駄がない。高橋明、萩原朔美、岡本彰、夢村四郎・・・、さらにゴム人形と樋口康雄の劇伴。
観たそばからひゅんひゅん忘却していく今日この頃ではありますが、流石にこれだけ見てると次何がくるか、どんな台詞が来るか、解ってるので楽しみ方が名曲を聴くような感じになっちゃってる。

今回、上げたい台詞はトメがサネオに発する「長生きしてーや」と
屋上に干されたシーツをバックに庄司三郎の「300円くれ」ですかね。



空地でくるくる回る芹明香と樋口康雄のエンドシーン見ながら「こりゃ8回目あるぞ」病気が始まった。








神保町シアター
2024年2月

 2008年鑑賞
 2010年鑑賞
 2012年鑑賞
 2014年鑑賞
 2016年鑑賞
 2018年鑑賞


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