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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「恐怖の報酬」

2008-12-27 | 映画(DVD)
シネマヴェーラ渋谷「映画史上の名作1」

「恐怖の報酬」1952年 フランス 監督:アンリ=ジョエルジョ・クルーゾー

南米の油田で大火災が発生し、親会社は消火のためにニトログリセリンを使うことを決める。賞金目当てでこれを運ぶことにしたのが、マリオたち四人だった。彼らは二台のトラックに乗って現場へと向うのだが、次々とトラブルが襲いかかり・・・。吹き溜まりに生きる男たちが一攫千金を狙って出た危険な賭けとその結末。手に汗握るサスペンスと人間模様を描いた名匠クルーゾーの傑作。

この日はアボット=コステロとの2本立て。アボット=コステロ目当てだったのでこれはその後、気力が持ちそうなら南米が舞台だという事だし観てみようと・・・パスも辞さずネ。
ところがこいつは滅茶苦茶楽しめた。それもそのはず今回は「史上の名作」特集なんでした。凸凹でゲテ特集と勘違いしていたか。
とても有名な作品だそうですが、ちっとも知りませんでした。

結論的に後半のサスペンスがまさに手に汗握るという感じで良く出来ているのは当然として、前半の街でのグダグダシーン、これが結構味わい深い。
札付き男ジョー(シャルル・バネル)の前半の勇ましさと実戦に行っての腰抜け具合の変化。頭の足りなそうな恋人リンダ(ヴェラ・クルーゾー)

対する後半の緊張感。ハラハラしながらもストーリー的にまだここでは爆発しないだろうと解っているにも関わらずドキドキ。
安堵していると不意にビンバとルイジが爆死。(ここは煙草の草が爆風で吹き飛ぶ描写だけで表現)

4人のキャラクターが際立っているのでサスペンスに深みが出る。

ラストの緊張感からの解放は「美しき青きドナウ」に乗せて。
いくらなんでもはしゃぎ過ぎで、悲惨な結末は見えてしまうけど、解放感は心地良い。

リメイクされているようだけど、まず観ないでしょう。充分でしたから。

「遠足は家に着くまでが遠足」

本日より長い年末年始休暇。皆様、旅行、帰省とお出かけ時は気を引き締めて事故のありませんように・・・

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恐怖の報酬 (moondreams)
2008-12-27 13:38:27
こんにちは!Mr.Bationさんがこの映画を知らなかったとは意外でした。
僕は20年以上前NHK教育TVで見て凄いサスペンスに改めて衝撃を受けましたよ。
実は、僕 W・フリ-ドキンのリメイク版(1977)の方を劇場で先に観ていたんです。だけどオリジナル版のほうがやっぱり軍配があがりますね。

では、よいお年を!
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コメント感謝 (imapon)
2008-12-29 01:09:18
moondreamsさん、ありがとうございます。

いや、私、何を隠そう映画ど素人で、若い頃ほとんど見てないんですよ。
それにしてもこれは本当に有名な作品なんですね。本屋で名作DVDの中にも見つけました。500円。
劇場で見れて良かったです。

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