JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ある落日」

2011-12-12 | 映画(DVD)
「女優 岡田茉莉子 デビュー60周年記念」

「ある落日」1959年 松竹 監督:大庭秀雄

病妻を持つ実業家に、それでも抑えきれずに愛を告白するシーンの美しさに心を奪われる、不倫の文芸メロドラマ。その愛を受け止めるのは名優、森雅之。「浮雲」以来の競演である。

最近のマイ・ブーム、岡田茉莉子1958前後でございます。
今度は本格的なメロドラマ。就職を世話してもらった父の友人であり第一金属の社長小杉(森雅之)と不倫関係になる三名部清子役。
やっぱりこいういうのは自分は苦手でよく解りません。
岡田茉莉子も「霧ある情事」のときのようなコミカルさが少なく、
同僚達に恋人があるのではないかと嫌疑をかけられ「そんな事言われたら泣いちゃうわ」と半ベソになるところくらい。
不倫関係になってからは必死なばかりで面白くない。
と言うか、この美人顔にもそろそろ飽きてきたかな。(早いな、おい!)
洋装のファッションは相変わらず素敵。

愛の告白シーンはどうでしょう。

それまで女としてまったく見ていない素振りだった森雅之さん、あーぁ、据膳、食っちゃったよ~。
あそこまでの美人なお嬢さんに慕われたら、そりゃあ、ね。
真面目に結婚相手を世話していながら、何処かで必ず妄想していたに違いない。
例によって1959年の作品ですから濡れ場は皆無。

苦手だなと思いながらの鑑賞も、物語が進むに連れて自分なりの見どころを見つけてしまった。
この映画は、三名部清子に真っ直ぐな思いを寄せ、清く正しく、明るい生き方をするべきとおせっかいを焼く設計事務所の箕原信次(高橋貞二)が面白い。
私同様、人間のどうにもできない愛、心情など理解せず、あくまで理性的な態度であるべきという自分の考え。それに全く疑問すら抱かない脳天気野郎なんだ。この只管、前向きで明るいダメ男が面白すぎ。
小杉と別れた清子の明るい将来を願いつつ、元の婚約者(朝丘雪路)と結婚するんであろうが、小杉や清子の将来よりも、この男の将来、結婚生活が思いやられる。朝丘雪路のような女性だから大丈夫なんだろうか・・・。と余計な心配。

神保町シアター

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