「昭和の銀幕に輝くヒロイン 第71弾 京マチ子」
「穴」1957年 大映 監督:市川崑
警察の汚職事件を記事にし、クビとなった美人記者。自ら失踪事件を起こしてルポを書くことになるが、思わぬところで横領事件に巻き込まれ…。コメディエンヌ・京マチ子が大活躍!洒脱な演出が効いたロマンティック・スリラー。
こいつが2014年劇場鑑賞1本目。
年末年始に「東京オリンピック」再見が計画倒れに終わったけど、結局市川崑であったか。
流石です。この時代のサスペンス・コメディ。こんな面白い作品を作っとったなんて。
テンポの早さが心地良いし、ヒロイン北長子(京マチ子)の頭の回転もクルクル早い。
監禁されても電気スタンドを使って敵を感電させた隙に逃亡するとか・・・、愉しい愉しい。
もちろん京マチ子のコスプレ作品としての楽しみは欠かせない。
自らの失踪のため変装するんだけど、唇の縁を描いたディバインメイクでは巨乳を強調したブラウスにタイトスカートの鬘。
そうかと思えばおてもやんメイクも。
コメディエンヌとしての京マチ子がここまで凄い事になっているというのも新鮮。
そう、現代の映画ファンが本作を観ると、いろいろ新鮮さを味わう事ができる。
それは公開当時では味わえない新鮮さ。
例えば北林谷栄がお婆ちゃんメイクでなくシャキシャキとした名脇役(北長子のマネージャー的役を買って出る友人)で登場。
悪役側の主犯格が山村聡 。悪役というだけでも意外ですが、その上、コメディなので手下の船越英二に一杯食わされるくだりが、間抜けで楽しい。
船越英二の品のある二枚目ぶりはいつもながらかもしれないけど、二枚目感は他作よりも抜きんでている感じです。
そして若き石原慎太郎が新進作歌役で登場。やはり兄弟、声とか台詞回しが裕次郎と同じ。
作家に飽きちゃう彼はクラブで歌まで披露するというお宝ぶり。
猿丸警部(菅原謙二)の時代がかった鬚という極端なキャラも効いてます。
回転の早い北長子が終盤ちょっぴりロマンスを漂わせるお相手の私立探偵の鳥飼(石井竜一)。このキャラの無能ぶりが徹底していて、北長子との対比とかいうレベルじゃない。まったく役に立ってません。
だからロマンス相手としては唐突でしたね。まぁ、ご愛敬です。
新年早々楽しい映画で唸りましたね。満足、満足。
ラピュタ阿佐ヶ谷
「穴」1957年 大映 監督:市川崑
警察の汚職事件を記事にし、クビとなった美人記者。自ら失踪事件を起こしてルポを書くことになるが、思わぬところで横領事件に巻き込まれ…。コメディエンヌ・京マチ子が大活躍!洒脱な演出が効いたロマンティック・スリラー。
こいつが2014年劇場鑑賞1本目。
年末年始に「東京オリンピック」再見が計画倒れに終わったけど、結局市川崑であったか。
流石です。この時代のサスペンス・コメディ。こんな面白い作品を作っとったなんて。
テンポの早さが心地良いし、ヒロイン北長子(京マチ子)の頭の回転もクルクル早い。
監禁されても電気スタンドを使って敵を感電させた隙に逃亡するとか・・・、愉しい愉しい。
もちろん京マチ子のコスプレ作品としての楽しみは欠かせない。
自らの失踪のため変装するんだけど、唇の縁を描いたディバインメイクでは巨乳を強調したブラウスにタイトスカートの鬘。
そうかと思えばおてもやんメイクも。
コメディエンヌとしての京マチ子がここまで凄い事になっているというのも新鮮。
そう、現代の映画ファンが本作を観ると、いろいろ新鮮さを味わう事ができる。
それは公開当時では味わえない新鮮さ。
例えば北林谷栄がお婆ちゃんメイクでなくシャキシャキとした名脇役(北長子のマネージャー的役を買って出る友人)で登場。
悪役側の主犯格が山村聡 。悪役というだけでも意外ですが、その上、コメディなので手下の船越英二に一杯食わされるくだりが、間抜けで楽しい。
船越英二の品のある二枚目ぶりはいつもながらかもしれないけど、二枚目感は他作よりも抜きんでている感じです。
そして若き石原慎太郎が新進作歌役で登場。やはり兄弟、声とか台詞回しが裕次郎と同じ。
作家に飽きちゃう彼はクラブで歌まで披露するというお宝ぶり。
猿丸警部(菅原謙二)の時代がかった鬚という極端なキャラも効いてます。
回転の早い北長子が終盤ちょっぴりロマンスを漂わせるお相手の私立探偵の鳥飼(石井竜一)。このキャラの無能ぶりが徹底していて、北長子との対比とかいうレベルじゃない。まったく役に立ってません。
だからロマンス相手としては唐突でしたね。まぁ、ご愛敬です。
新年早々楽しい映画で唸りましたね。満足、満足。
ラピュタ阿佐ヶ谷
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