JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「マルチプル・マニアックス」

2022-03-10 | 映画(DVD)

「奇想天外映画祭番外編」

「マルチプル・マニアックス」1970年 米 監督:ジョン・ウォーターズ

野原に建てられたテント小屋で、吐瀉物を食らう男やヘロインの禁断症状などを売り物にした変態ショーが行われている。座長のディバインは客を射殺しては逃げ回るなど、悪行の限りを尽くしていた。内縁の夫デビッドはディバインを殺害しようとし、常軌を逸した殺し合いが幕を開ける。



カルト傑作「ピンク・フラミンゴ」の前に撮られたディバインを主演とする怪獣映画。
原中の掘っ立て小屋で営む見世物小屋の罠。蜘蛛の巣のように獲物をおびき寄せて強盗行為。これはいかにも効率が悪そうだが、そんな事、座長ディバインは目じゃない。



強盗、殺人、警官殺し。この警官殺しも経験済だが、「まだ素手で殺したことがない」と豪語し、直後に実行する。
教会で出会った女とロザリオ・プレイ。ゴルゴタの丘のイメージの中ディバインが歓喜の嬌声を上げ続ける。(かなりしつこい)すっかりレズの味を覚えるディバイン。





内縁の夫のディバイン殺害計画は、ディバインの娘やロザリオ娘を死に巻き込む。
殺人鬼ディバインも人の子か、愛する娘を殺された事で精神に異常を来していく。ここで登場、ロブスター怪獣。?????







こっからが凄い。もう台詞はいらない只管BGMに乗せてデヴァインの凶行。もう怪獣パニック映画なのか芸術世界なのか、わけの分からないものに変貌していく。
「ピンク・フラミンゴ」もあらためて観直してみたくなるが、あちらより、気色悪さは少なく後味は爽やか。それでも変態映画にゃ違いない。


ディバイン それでもそなたは美しい。。



ディバインのピンクフラミンゴ・プリントTシャツ、一度も着ずに仕舞われているはずなんだけど、どこ行ったかな。



新宿K’sシネマ
2021年1月




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