JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「野獣死すべし 復讐のメカニック」

2009-05-02 | 映画(DVD)
「東宝アクション2」

「野獣死すべし 復讐のメカニック」1974年 東宝 須川栄三

天才的な頭脳と精悍な肉体を持つ伊達は、しがない大学助教授を隠れ蓑に、父を自殺に追いやった男達への復讐を画策している。オリンピック候補にまでなった射撃の腕前を持つ彼は、父の仇を次々と射殺していく。一連の復讐劇を警察が別々の事件として扱う中、記者・正田だけは伊達を疑っていた。残る相手はあと3人、野獣と化した伊達の復讐劇の行方は!?

昨年、仲代版「野獣死すべし」を見てから原作を再読したいと思いつつ、まだ入手できていない。大藪春彦は書籍整理でほとんど処分してしまったからなぁ。
これは「野獣死すべし 復讐編」の映画化。復讐編も読んだがぜんぜん憶えていないな。

仲代達也、松田優作とは違ったタイプの藤岡弘の伊達邦彦。クールで薄気味悪い感じはあまりしない。むしろむさくるしい熱血タイプ。本郷猛のイメージが強いからか。
上半身裸になるともうこれはスンゴイ野獣!この肉体を見るだけでも価値ありかもよ。
伊達邦彦の部屋の描写やオープンリールでのクラシック音楽などを聴くと最高傑作の村川透「野獣死すべし」での松田優作の役作りに通じるものを感じるのだけど、やっぱり原作の伊達邦彦ってそういうタイプだったけかなぁ。やっぱり再読せねば・・・

復讐の標的(小松方正)の二代目(村井国夫)の秘書兼愛人が緑魔子。(一足早い緑魔子伝説
父親も批難していましたが、あんな怪しい女を秘書にしてはいけませんよ村井さん。
緑魔子、早々に藤岡伊達に射殺され退場・・・

年増の真理明美(村井国夫の妻)をメロメロにさせてしまう藤岡伊達。真理明美さんは須川監督の奥さんですと。

伊達を追う大学同級生の記者が黒沢年男。藤岡・黒沢の濃いぃツーショットの暑苦しさに注目。

せっかくの伊達邦彦も最後がなんともドジでかっこ悪いやられ方。
原作でも確かに殺されているようですね。その後英国秘密諜報部員として復活しますけど・・・もう、どうとでもして。

シネマヴェーラ渋谷

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