1984~91年のニューヨークで、新たなシーンが勃興した。
その「NO WAVE」の流れを汲む、若手監督たちによる8ミリ映画の数々は、ニック・ゼッドによって「Cinema of Transgression;シネマ・オブ・トランスグレッション」(破戒映画)と命名された ──
『NO NEW YORK 1984-91』
(原題:LLIK YOUR IDOLS)2007年 フランス 監督:アンジェリーク・ボジオ
レーガン、ブッシュ・シニア政権下の80年代ニューヨークにおいて、若いアーティストたちによる映画・写真・音楽・ファッションといったあらゆる表現が一斉に爆発した「NO WAVE」なる現象が巻き起こった。
バンド「SONIC YOUTH」の世界規模での成功により、現在ではその原点としてカルト化 / 伝説化されて語られることの多いNO WAVEのシーン。その中でも、本作『NO NEW YORK 1984-91』は、1984~91年に起こった、視覚的なバッドテイスト(悪趣味)を以て社会への不満やハリウッドの商業主義に対する嫌悪がストレートに表現された、いわば映画におけるパンク・ムーブメント「破戒映画」を中心にフォーカスする。
暴力・ドラッグ・性的倒錯・ブラックユーモアがスクリーンいっぱいに溢れ返るこのムーブメントの輪郭と内実を、フランスの若き女性監督アンジェリーク・ボジオが、当事者たちへのインタビューを通して明らかにしていく。
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昨年あたりから劇場で見ておきたいと思ったメジャー映画は「おくりびと」「パコと魔法の絵本」「ダークナイト」「ヤッターマン」「チェンジリング」「ウォッチメン」「バーン・アフター・リーディング」「スラムドッグ・ミリオネア」・・・・
そのうちそのうちと思いつつ放ったらかし。なのにこんな映画を発見すると予定外の行動で即劇場へ・・・って何とかならんのか。
バッドテイスト(悪趣味)に惹かれちゃったわけね。
パンク・ロックというのはちょっと疎遠でして、パンク・ムーブメントと同時にロックからジャズへシフト替えしていった時期なもので・・・
映画を見るようになってあらためてパンクのパワーを知ったようなもん(結構パンク映画って多いんですね)
NO WAVEのムーブメント・フィルムを編集しながら関係者のインタビューを入れていくドキュメント。
当時のフィルム編集はとても面白く楽しめました。
ひとつの作品なのか、複数の作品を編集しているのかわからないものもありましたが、どれもパンキッシュ。
ムーブメントの背景にある当時のアメリカ社会っていう視点は大事だとは思うけど、インタビューでそのような御託を並べられると、せっかくのバッドテイストな映像が台無しになるようで嫌でした。
やっぱり面白いから撮る。人を驚かせたいから撮る。という単純な動機がええですな。
ジョン・ルーリーのラウンジリザースもチラッと出てました。そうか、こいつも「NO WEVE」にしていいのか。
帰って早速YOU TUBE検索。
Richard Kern - X is Y
Stray Dogs (Richard Kern)
The Right Side Of My Brain - Lydia Lunch
リディア・ランチってまったく知らんかったけど、ぽっちゃりなのに若い頃めちゃくちゃカッコええですね。年をとってもそれはまたそれでカッコええんですな。
Lydia Lunch - Atomic Bongos
渋谷 UPLINK X
その「NO WAVE」の流れを汲む、若手監督たちによる8ミリ映画の数々は、ニック・ゼッドによって「Cinema of Transgression;シネマ・オブ・トランスグレッション」(破戒映画)と命名された ──
『NO NEW YORK 1984-91』
(原題:LLIK YOUR IDOLS)2007年 フランス 監督:アンジェリーク・ボジオ
レーガン、ブッシュ・シニア政権下の80年代ニューヨークにおいて、若いアーティストたちによる映画・写真・音楽・ファッションといったあらゆる表現が一斉に爆発した「NO WAVE」なる現象が巻き起こった。
バンド「SONIC YOUTH」の世界規模での成功により、現在ではその原点としてカルト化 / 伝説化されて語られることの多いNO WAVEのシーン。その中でも、本作『NO NEW YORK 1984-91』は、1984~91年に起こった、視覚的なバッドテイスト(悪趣味)を以て社会への不満やハリウッドの商業主義に対する嫌悪がストレートに表現された、いわば映画におけるパンク・ムーブメント「破戒映画」を中心にフォーカスする。
暴力・ドラッグ・性的倒錯・ブラックユーモアがスクリーンいっぱいに溢れ返るこのムーブメントの輪郭と内実を、フランスの若き女性監督アンジェリーク・ボジオが、当事者たちへのインタビューを通して明らかにしていく。
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昨年あたりから劇場で見ておきたいと思ったメジャー映画は「おくりびと」「パコと魔法の絵本」「ダークナイト」「ヤッターマン」「チェンジリング」「ウォッチメン」「バーン・アフター・リーディング」「スラムドッグ・ミリオネア」・・・・
そのうちそのうちと思いつつ放ったらかし。なのにこんな映画を発見すると予定外の行動で即劇場へ・・・って何とかならんのか。
バッドテイスト(悪趣味)に惹かれちゃったわけね。
パンク・ロックというのはちょっと疎遠でして、パンク・ムーブメントと同時にロックからジャズへシフト替えしていった時期なもので・・・
映画を見るようになってあらためてパンクのパワーを知ったようなもん(結構パンク映画って多いんですね)
NO WAVEのムーブメント・フィルムを編集しながら関係者のインタビューを入れていくドキュメント。
当時のフィルム編集はとても面白く楽しめました。
ひとつの作品なのか、複数の作品を編集しているのかわからないものもありましたが、どれもパンキッシュ。
ムーブメントの背景にある当時のアメリカ社会っていう視点は大事だとは思うけど、インタビューでそのような御託を並べられると、せっかくのバッドテイストな映像が台無しになるようで嫌でした。
やっぱり面白いから撮る。人を驚かせたいから撮る。という単純な動機がええですな。
ジョン・ルーリーのラウンジリザースもチラッと出てました。そうか、こいつも「NO WEVE」にしていいのか。
帰って早速YOU TUBE検索。
Richard Kern - X is Y
Stray Dogs (Richard Kern)
The Right Side Of My Brain - Lydia Lunch
リディア・ランチってまったく知らんかったけど、ぽっちゃりなのに若い頃めちゃくちゃカッコええですね。年をとってもそれはまたそれでカッコええんですな。
Lydia Lunch - Atomic Bongos
渋谷 UPLINK X
パンクについては貴殿のブログからYOU TUBEでもって勉強中、あんまり詳しくありません。
NO WAVEのムーブメントってブライアン・イーノが首謀者なのね。ますます興味が出てきます。
フリクションのレックもリィディア・ランチがボスのティーン・エイジ・ジーザスに在籍していたんですね。
この映画はDNAとコントーションズが入っていないかと期待したのですが、入ってなかったよな気がしました。どーでしたっけ?
バスキアのドキュメントでかろうじてDNAとコントーションズが見れましたが、やっぱりNO NEWYORKはENOがプロディースした銀盤がベストですな。
昔、リチャード・カーンのショート・フィルムばかり必死にダビングしていたことがありました。懐かしい趣味の悪い思い出です。