「見せたがる女」

「官能の帝国３～田中登作品をめぐって～」

「見せたがる女」1981年　日活　監督：小沼勝

新婚早々出張がちな夫に、妻のとり子は欲求不満をつのらせる。夫が家にいる時はセックスの猛攻撃をしかけ性欲を解消していたとり子だったが、ひょんなことからマンションの隣の夫婦とスワッピングとなり・・・。コミカルな味もある欲求不満人妻ポルノ。

風間舞子の女シリーズは全て観ておきたい。
公開当時に観たものは「あそばれる女」のみ。とても印象深い一本でした。
シリアスな記憶?のある「あそばれる」とは違って非常にコミカルな路線で、これはまた面白かった。

登場する人物、あり得ない展開、これすべてポルノだからこそできるコメディといった按配。
目のシャドーも恐ろしい風間舞子おばさん（いや、当時は若かったはずですが・・・）の演じる若妻は魚屋で秋刀魚に欲情したり(私ゃ、はディバインを連想したよ）野球のボールを股間でキャッチしたり・・・
亭主（沼田爆）は強姦魔に扮して妻を襲う。必死に逃れようとする若妻もついに犯される。後ろから挿入された途端、夫と感知して「あら、あなたぁ～」って気分出しちゃう。素晴らしい。
食事中に行為に及ぶ淫乱ぶりはポルノでは常道なれど、ここでは焼肉中だから凄い。

助演の志摩いづみ（隣人の医者の妻）がここでも、またまた色っぽい。
派手目の化粧にゴージャスな衣装。エロシーンでの脚線美。

アボガドまみれ・・・
この○○まみれはシリーズの見所なのかも。

この2組の夫婦のスワッピングに絡むのが若い女2名と男の3P。
スタジャンにジーンズ姿がよく似合う北原理恵。とてもカワユイ。めっけものだ。「快楽学園　禁じられた遊び」の時はそれほど感じなかったんだけどなぁ。他の作品も観たいぞ。

男女7人入り乱れての展開がスラプスティック！
とにかく、皆さん、仲がよろしくってお目出度い。

「見せたがる」のタイトルは「夫婦仲の良さを見せたがる」と解釈した。

シネマヴェーラ渋谷