JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「喜劇 女の泣きどころ」

2010-09-18 | 映画(DVD)
「銀幕ストリップ★かぶりつかNight」

「喜劇 女の泣きどころ」1975年 松竹 監督:瀬川昌治

自殺未遂を起こした二人の女旅役者で女剣戟の座長格の駒太夫と、座員の竜子が意気投合、レズビアンコンビを結成!やがて売れっ子ストリッパーに。二人を助けた消防士も巻き込んでのドタバタ巡業がつづくが・・・

いやぁ、やっぱりエエわ、太地喜和子。あの媚び媚びの色気。男なしでは生きられない愚かで可愛い駒太夫にピッタリ。
どちらかというと舞台の人であまり映画出演は多くないのかな。特集しましょうよ。
ドブ池に身を投げて「私、泳げないのよ、たすけてー」というシーンがある。その後の悲運な水難を暗示しているようで悲しかった。
相棒が中川梨絵と来て、これは、もう最強コンビです。
中川梨絵のモンローの方、これがまた健気で泣けてくるよ。

2人して浪曲師天光軒満月(坂上二郎)に振られ自殺未遂をしたところを消防士の藤井(湯原昌幸)が搬送。
1年後、ひょんなことから藤井が公然ワイセツで警察に留置されている駒太夫とモンローの身元引受人にされてしまい損害の弁償金まで払わされ・・・
この藤井が商才を発揮して敏腕マネージャーとなり、2人の女との微妙な三角関係にまで発展。
湯原、非常に重要な役柄と思っていたら、あっという間にあっさりと去ってしまう。オイオイ、拍子抜け。

モンローの相方募集でやって来て真性レズを理由にNGをくらう威勢のいい娘。懐かしいですね、ビーバー(川口まさみ)

唄子啓介師匠、今回のエロ度に関してはエロガッパの上手を行く唄子師匠。湯原昌幸を誘う目。
昔はストリッパー日本一でならしたという設定。

小澤昭一がいかにもな芸能風俗評論家として所々に登場するのも良いアクセント。

しかし、一番驚いたのが終盤ちょびっとだけしか出ない天光軒満月の坂上二郎。
二郎さん、コント55号からずっと見ていたのに、こんなに面白いコメディアンとは気づかなかった。今まで何を見ていたんだろうと思うほど。笑いを堪えるのに苦労した。

あまり期待していなかったけど、充分楽しめる喜劇で、得した気分。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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