室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

熱中症候群

2009-01-19 14:05:06 | Weblog
もう1週間を切っていますが、1/23(金)東京芸術劇場の東京室内管弦楽団演奏会、宜しくお願い致します(^o^)/
島田歌穂さん、歌上手ですよ。大変気を使われる可愛らしい方です。私は島田歌穂さんのご主人、ジャズピアニスト島健さんの代理役のようなもんでしょうか…。他に、映画音楽のピアノ・フィーチャーの曲があるかと思いますが。

今年になってから様々な宿題で寸暇を惜しむスケジュールです。一人一人の歌を作って皆で歌って卒園式を祝う鳩の森愛の詩保育園の作曲(まだ3曲やります)、昨日が本番だった幼稚園演奏会用の唱歌メドレーのオケ伴奏編曲(三百小節スコア60ページ)、それに月末の関西タンゴツアー譜面…。とりあえず〆切は守ってやって(いるつもりで)います。まだまだゴンタ譜面は途中ですが…。

時間が厳しいと、まず寝るのが遅くなります。(美容に悪いなー)
次ぎにご飯の食べ方が早くなります。(品が無いなー)
外出も、走れる所を走るのは年がら年中の事ですが、外出ついでの雑用をコナス為に、益々駆けずり回り(優雅でないなー)
駅Coffeeショップ駅蕎麦など超ファーストフードから、人気の無いホームでパンの買い食い2分で口に押し込み…(見ない振りしてください)
更には“抜き”へ…。いよいよ飲まず食わず“出さず”…までは行かないようにしてますが…。

こんな状態を続ける事態になってもまだ生活を変えようとしないのは、こんな状態でも燃焼している充実感を持てるのと、あれこれ考えないで居られるからかしら…。熱中症候群(?)

そんな中、一昨日は、中野サンプラザへアルゼンチンタンゴのコンサートを見に行きました。
タンゴピアニスタのレケーナとピアソラの晩年10年一緒に演奏していた事で世界的に有名なバイオリニストのパスの二枚看板で、60代後半から70代後半のバンドです。流石に古き良き時代から活躍している方達の本流を行く演奏でした。私が岡本昭さんとやっているアレンジにもあるフレーズがあちこち聞こえ、タンギッシモも本流を行こうとやって来ていたんだ、と思って嬉しく思いました。

民族音楽に足を踏み入れる場合に、何処までやるかを常に意識せざるを得ません。雰囲気をかじって楽しむ程度で良いか、本格的にアプローチして本場と同じレベルを目指すか…?
タンゴの場合はかじった程度では済まされません。本場でもエレキベースやシンセを入れたり本流を外れた演奏も有ります。結局、クラシックでのアプローチと同じ。スタイルを尊重しながら、どのくらい自分の精神力を注入できるか、どのくらい音楽と一体化出来るか…。

それはジャズでも同じ。音符が固定されず自由に音を出せるからこそ、名人達の技と味の中に、精神力を発散してるなー、とか、自分の音楽に到達してるなー、と感じる瞬間に「これが音楽だ。同じだ!」と思うわけです。昨日のミントンハウスでの阿部寛さんGt. 小林真人さんbase. 清水万紀夫さんcl. 鈴木孝二さんcl. のライブも、それぞれの魅力を発揮した演奏で良かったです。 

さて、能書き言ってる場合じゃない。正念場はつづく・・。