シェルティー ラン吉

拙者シェルティーラン吉でござる ラン吉のランは「団らん」のラン 一度しかない今日もろもろをラン吉ママがしたためまする

ポチの思い出ものがたり 23

2012-12-12 23:49:06 | ポチの思い出ものがたり

2代目ポチは、生まれた家の近くのお寺のうら山に眠ることになりました

いざお別れとなると、S少年たちの顔は、なみだと鼻水でグショグショです

 

そんな子どもたちをみて、お寺の住職は言いました

「なあ、子どもたち、そんなに悲しむんじゃないよ

ポチがいなくなって、さびしいのは仕方ない

だが、そんなに泣いていては、馬頭観音様に笑われるぞ」

「えっ、馬頭観音様?」

「そうだよ、馬頭観音様というのがいらっしゃるんだ

そして、すべての動物を供養してくれるんだよ」

「供養って・・・」

亡くなった動物をずっと大切にしてくれるんだよ」

「死んじゃったのに?」

「死んだからといって、そまつにしてはかわいそうではないか」

「死んじゃったってポチは大切だ、ポチのことは忘れない!」

「そう、ポチを忘れないで、ずっと大切に思いつづけておやり」

「それが、ポチの供養になるの?」

「そうだよ、供養されれば、ポチはうれしいんだよ」

「わかった。ポチがうれしいように、ずっと忘れないでいるよ!」

「たとえ、いつか覚えている人がいなくなってしまっても、大丈夫

馬頭観音様は、ちゃんとみんなを供養してくれるからね」

「ずっと前に死んじゃった動物でも、大丈夫なの?」

「そうだよ。死んでしまえば、もう時間は関係ない

だから、ポチのことは、なにも心配しなくていいよ」

 

S少年たちは、住職になぐさめられて、落ちつきました

帰りみちには、こんなことを話していました

「馬頭観音様って、いい人なんだね」

「そうだね、きっと動物が大好きなんだね」

「ポチのことも大切にしてくれるよね」

「きっと、毎日おいしいご馳走をくれてるよ」

「からだも元気になおしてくれてるよ、絶対に」

 

「馬頭観音様、一匹目のポチは知ってるかなあ」

「もちろん知ってるだろうよ、ちゃんと大事にしてくれてるよ」

「ポチ、もしかしたら、一匹目のポチと会ってるかも・・」

「そうだね、一緒にあそんでいるかもしれないね」

「なんだか、楽しそうね、ふふふ・・・」

 

つづく

 


最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。