白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

上達の約束

2019年11月17日 23時59分59秒 | 仕事・指導碁・講座

<本日の一言>
本日は上達の約束のイベントとしてランチパーティが行われました。
対局→ランチタイム→対局という流れで、対局も普段より明るい雰囲気で楽しんで頂けたのではないかと思います。
個人的にも楽しい時間でした。



皆様こんばんは。
私は上達の約束で五反田教室(水曜19:00~21:30)を担当しています。
本日は指導碁に現れた場面をご紹介します。

1図(テーマ図)
指導碁の際のハンデは様々ですが、置石無しで対局することもあります。
布石の練習には最も適していると言えるでしょう。

さて、局面は白△とボウシして下辺や右辺、中央の黒模様を消しにいった場面です。
黒はどう対応しますか?
「ボウシにケイマ」という有名な格言もありますし、ここは黒AかBの2択としましょう。



2図(正解)
黒1の受けが正解です。
白×は弱い石ですから、左側への脱出を妨害したいところです。
また、黒の一番弱い石である黒×を守る意味もありますね。
自然な手は大体良い手になるものです。



3図(正解続き)
黒に弱い石は無くなったので、白1などと入ってこられても何ら恐れることはありません。
一例として黒8まで、これは白がバラバラでどうしようもない姿になります。



4図(実戦)
実戦は黒1と地を守ってしまいました。
すると、白2に対しても黒3と守る気分になりますが、白6までとなっては白×を攻めるチャンスは失われました。
黒×が輝きを失っており、むしろ白Aのツケコシなどを狙われる薄い石になっています。


指導碁では、このような「問題」を出していくことを特に意識しています。
良い教材になるだけでなく、お客様の碁の特徴などを浮かび上がらせることにもつながります。



☆各所で指導碁を行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター
・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています。今後は10月11日(金)、11月15日(金)、12月13日(金)に指導碁を行います。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。毎月第2土曜日に講座と指導碁を行っています。

白石囲碁教室・・・五反田駅徒歩4分です。指導碁や個人レッスンを行っています。

New!上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。私の担当する五反田教室が新たに始まりました。毎週水曜、19:00~21:30です。


☆「やさしく語る」シリーズ、好評発売中!
やさしく語る 碁の本質」 「やさしく語る 布石の原則」 「やさしく語る 碁の大局観」 ・・・現在、「やさしく語る」シリーズを3冊出版しています。

※4作目「やさしく語る 棋譜並べ上達法」が、8月13日に発売されました!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 王座戦第2局感想 | トップ | 王座戦第3局感想 »

仕事・指導碁・講座」カテゴリの最新記事