皆様こんばんは。
本日は、昨日の水間俊文七段との対局を振り返ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/7c/cc79c79c011b8825690ad0f2d48f6438.jpg)
1図(テーマ図)
私の白番で、一時は絶望的な形勢でした。
しかし相手にも大きなミスが出て、なんとか持ち直した場面です。
黒△のハネに白Aと受ければ、左辺から中央にかけての黒模様を戸締まりする予定でしょう。
その前に侵入したいと考えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/43/440c3480cfbbbfd29fee62a38df9784c.jpg)
2図(正解)
白1を利かしてから白3と、堅実に侵入するべきでした。
一見姑息なようですが、意外と黒は止め方が難しいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/8c/8d3f37be3843e1f4e9a7f9c487b09866.jpg)
3図(実戦)
しかし、実戦は白1とハサミツケを打ってしまいました。
白AとBを見合いにした意味で、これも手堅く行ったつもりでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/cb/16ee2d9d90662fbd461a71ca8d5c5314.jpg)
4図(実戦)
ところが、黒1、3と遮られて愕然!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
当然のこの手が、全く読みに入っていませんでした。
見合いの片方を打たれた以上、次に白Aと打てなければおかしいのですが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a3/e0cbb7c9a444fbb30c215b985a5d7c36.jpg)
5図(変化図その1)
白1、3と打つと、黒4の渡りで当たりになります。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
白Aと繋ぐしかありませんが、黒Bと守られては何もやっていません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/2a/4b597df2b40af1396498e6c347abb6b9.jpg)
6図(変化図その2)
白1、3なら、コウに持ち込む事はできますが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/0a/df2fcbd738f4d975cb2abb125f15cc3b.jpg)
7図(続・変化図その2)
このコウに負けると、白△まで持っていかれてしまいます。
白2、4の連打では、到底勝負になりません。
黒5では左辺を囲う方が良いかもしれませんが、いずれにしても黒勝ちです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/71/8042d679b36e59e65e53cb1cb18e8d15.jpg)
8図(実戦)
プロとしては考えられないようなポカで、パニックに陥りました。
しかも既に秒読みに入っており、60秒以内に打たなければいけません。
実戦、コウを放棄して白3と切って行ったのが必死の勝負手です。
黒6、8を先手で打たれて、次が黒番ではいかにも苦しいですが、白AやBの分断を狙って、何とか中で凌ぐ作戦です。
正しく対応されれば、恐らく白がダメだったでしょう。
しかし、相手にとっても私のポカは想定外で、この状況への準備は無かったでしょう。
残り時間も少なく、必然的にミスも生まれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/3e/13e8db08fd110c9c7e9d1d17a38e23c2.jpg)
9図(実戦)
闇試合の中、黒△まで一応振り替わりの形になりました。
左側の白は死にましたが、右側の白は生きてヨセ勝負です。
この後も難解でしたが、最終的に白に残ったのは幸運でした。
人間が碁を打つ以上、ポカは付き物です。
とはいえ、私は多すぎますね。
今までどれだけ、ポカで負けて来た事か・・・。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
一流棋士の10分の1ぐらいは、慎重でありたいものです。
本日は、昨日の水間俊文七段との対局を振り返ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/7c/cc79c79c011b8825690ad0f2d48f6438.jpg)
1図(テーマ図)
私の白番で、一時は絶望的な形勢でした。
しかし相手にも大きなミスが出て、なんとか持ち直した場面です。
黒△のハネに白Aと受ければ、左辺から中央にかけての黒模様を戸締まりする予定でしょう。
その前に侵入したいと考えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/43/440c3480cfbbbfd29fee62a38df9784c.jpg)
2図(正解)
白1を利かしてから白3と、堅実に侵入するべきでした。
一見姑息なようですが、意外と黒は止め方が難しいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/8c/8d3f37be3843e1f4e9a7f9c487b09866.jpg)
3図(実戦)
しかし、実戦は白1とハサミツケを打ってしまいました。
白AとBを見合いにした意味で、これも手堅く行ったつもりでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/cb/16ee2d9d90662fbd461a71ca8d5c5314.jpg)
4図(実戦)
ところが、黒1、3と遮られて愕然!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
当然のこの手が、全く読みに入っていませんでした。
見合いの片方を打たれた以上、次に白Aと打てなければおかしいのですが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a3/e0cbb7c9a444fbb30c215b985a5d7c36.jpg)
5図(変化図その1)
白1、3と打つと、黒4の渡りで当たりになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
白Aと繋ぐしかありませんが、黒Bと守られては何もやっていません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/2a/4b597df2b40af1396498e6c347abb6b9.jpg)
6図(変化図その2)
白1、3なら、コウに持ち込む事はできますが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/0a/df2fcbd738f4d975cb2abb125f15cc3b.jpg)
7図(続・変化図その2)
このコウに負けると、白△まで持っていかれてしまいます。
白2、4の連打では、到底勝負になりません。
黒5では左辺を囲う方が良いかもしれませんが、いずれにしても黒勝ちです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/71/8042d679b36e59e65e53cb1cb18e8d15.jpg)
8図(実戦)
プロとしては考えられないようなポカで、パニックに陥りました。
しかも既に秒読みに入っており、60秒以内に打たなければいけません。
実戦、コウを放棄して白3と切って行ったのが必死の勝負手です。
黒6、8を先手で打たれて、次が黒番ではいかにも苦しいですが、白AやBの分断を狙って、何とか中で凌ぐ作戦です。
正しく対応されれば、恐らく白がダメだったでしょう。
しかし、相手にとっても私のポカは想定外で、この状況への準備は無かったでしょう。
残り時間も少なく、必然的にミスも生まれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/3e/13e8db08fd110c9c7e9d1d17a38e23c2.jpg)
9図(実戦)
闇試合の中、黒△まで一応振り替わりの形になりました。
左側の白は死にましたが、右側の白は生きてヨセ勝負です。
この後も難解でしたが、最終的に白に残ったのは幸運でした。
人間が碁を打つ以上、ポカは付き物です。
とはいえ、私は多すぎますね。
今までどれだけ、ポカで負けて来た事か・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
一流棋士の10分の1ぐらいは、慎重でありたいものです。