白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

1ヶ月経過

2016年05月02日 20時51分42秒 | 仕事・指導碁・講座
皆様こんばんは。
本日で当ブログ開設から1ヶ月が経過しました。
ほぼ毎日更新してこの記事で42回目の投稿となります。
今後も更新頑張ります!




本日の題材は3子局です。
白△とすべられた所ですが、黒はどう対応しますか?




黒1と強引に止めに行くのは、白2が両ノゾキになって危険です。
以下白18のような事にでもなれば黒が逆に取られます。
「取ろう取ろうは取られの元」です。




実戦は黒1でした。
しかし白8までと生きられると黒9が必要です。
白14の大場に回られて、黒が得たものは隅の小さな地だけ。
これでは割に合いませんね。




ここは隅に拘らず、黒1とがっちり繋ぐのが本手です。
こう打たれれば白も上辺を放っておくわけにはいきません。
しかし白2は隙のある形です。
黒はどう咎めますか?





「ケイマにツケコシ」の黒1が手筋です。
黒5となるとAとBが見合いになっています。




左を守れば右が取られますし・・・




右を打てば左が取られてしまいます。




白1などと打てば取られませんが、ここで黒は大場に向かいます。
黒2、4となって下辺が大きな黒地になりそうです。
それに対して左上に増えた白地はごく僅かです。
ここはどちらから打っても大した地にならない所、つまりダメ場でした。


今日できることを明日に伸ばすなという言葉があります。
明日になったら忙しくなって手が回らなくなるかも知れません。
後で必要になる手は予め打っておく、それが囲碁の本手です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石の繋がり | トップ | 弱い石には・・・ »

仕事・指導碁・講座」カテゴリの最新記事