白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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蘇耀国ー鶴山淳志

2020年09月28日 23時59分59秒 | 幽玄の間

<本日の一言>
新人王戦第2局は、関航太郎三段(18)が勝ちました。
第3局は10/16(金)に行われます。

また、呉清源杯2回戦の日本勢は1勝2敗でした。
鈴木歩七段(37)と藤沢里菜四段(22)の敗退は残念でしたが、上野愛咲美三段(18)が崔精九段(23)に勝利!
世界最強の女流棋士に勝ち、勢いが付きますね!



皆様こんばんは。
SGW杯予選は本日で終了し、16名の本戦出場者が決まりました。
今回は台風で中止ということもなく、順調でしたね。
さて、今回は4枠の予選2回戦から、蘇耀国九段(41)-鶴山淳志八段(39)戦をご紹介します。

1図(実戦)
蘇九段の黒番です。
黒1、3と分断しましたが、黒5に対して白はAと受けず、白6の反撃!
黒7と連打されて白×がピンチですが、白の狙いは?



2図(実戦)
白△の切り!
鮮やかな手筋が飛び出しました。
これで黒が困っています。



3図(変化図)
黒1と取って何事も無さそうに見えますが、白8の当てが利くことがポイントです。
14までとなって、隅の攻め合いはコウになります(白12はAの所)。
白Bの所にコウ立てがあり、白有利です。



4図(実戦)
実戦は仕方なく黒1と取りましたが、白8が有名な攻め合いの手筋です。
これで右の黒6子を取れており、白石が全部つながって安心しました。
鶴山八段が鮮やかな手筋で決めましたね。
鶴山八段はこの後の決勝で小山栄美六段(50)を破り、本戦出場を決めています。



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