白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ほぼ毎日更新していました。
著書「やさしく語る」シリーズ4作発売中です。

13路プロアマ本戦・3位決定戦

2016年07月24日 22時28分08秒 | 囲碁界ニュース等
皆様こんばんは。
今回は昨日の続きです。

13路棋戦は新しい試みで、日本棋院としても私としても経験不足でした。
準決勝は2局を部屋を移動しながら解説しましたが、これが失敗。
予想以上に進行が早く、どちらの解説も中途半端になってしまいました。
解説が物足りなかった方には申し訳ありません。
次回はまた違う形になっているでしょう。

後半は決勝の解説に専念しました。
13路は常に勝負所ですから、1局だけでも精一杯でしたね。
その代わり3位決定戦の方に全く触れられなかったので、ここで振り返っておきます。



大橋拓文六段(黒)対村松竜一八段戦です。
近年、白1の三々は19路ではあまり打たれなくなりました。
しかし13路ではしばしば見かけます。
準決勝、決勝でも河野九段が打っていましたね。
空き隅の選び方も19路とは微妙に異なっているのが面白い所です。
もっとも、河野九段は19路でも時々打っていますが・・・(笑)





そして白1と隅の黒に迫って行った場面です。
黒2以下の対応は、隅に篭ってしまうので良くないとされますが臨機の対応です。





実戦、黒1以下でやれるとの読みがありました。
黒Aが利くのもポイントで、頭を出しながら白を封鎖しては上手くやったように見えました。





しかし白1が好手でした!
次に白Aで1子を分断されるので・・・





黒1と受けましたが、そこで白2の逃げ出しが成立しました。
黒Aと反撃したくなりますが・・・





白8まで黒取られてしまいます。
白△が絶妙に働いているのをご確認ください。





止むを得ず黒1から根拠の確保を図りましたが、黒3となった隅の形は所謂一合枡です。
白4の後Aに置かれるとコウになってしまいます。





という事で黒4の備えも止むを得ませんが、ずいぶん手がかかってしまいました。
白5と最後の大場に回られ、黒地が足りなくなっています。





そこで黒1からは必死の取りかけです。
黒9まで、白に眼はありませんが・・・





白1から反撃して左の黒との攻め合いです。
この攻め合いは白1手勝ちとなり、村松八段の3位入賞が決まりました。


今回で第1回13路盤プロアマトーナメントについての感想を終わります。
如何だったでしょうか?
19路盤ほどではありませんが、13路盤も広大な世界が広がっています。
大橋六段ほど研究していても必勝ではないというのがその証拠と言えるでしょう。
来年以降もぜひ続いて行って欲しいですね。
皆様、今後もご支援よろしくお願いします!
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 二十四世本因坊秀芳、優勝! | トップ | プロの碁は難しい? »

囲碁界ニュース等」カテゴリの最新記事