いちごわさびの徒然草

アニメ大好き! ガンダム大好き! そんなこんなを徒然なるままに・・

<目次> 第1話 から第12話までのリンク / ガンダム外伝

2007-07-23 09:37:55 | [小説]ガンダム外伝


「いちごわさびのガンダム外伝」 (題名つけないといけないなぁ・・)

<目次> 第1話 から 12話まで!  (^O^)/


「<第1話>宇宙暦0079年 12月11日・・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/5a747c41d00b1628eb0c8e21e849a9e6
「<第2話>ソロモン海戦まであと13日」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/3657079adce925aa852a122ddf8467dc
「<第3話>敵襲!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/febb0ea54cab1eec8a5e43ef3c1fc04e
「<第4話>ESFSグリフィン 発進!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/442a20813586f90d0374f30ede983102
「<第5話>訓練開始!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/69b4168945e2ac0387709862e531bf2d
「<第6話>MS戦闘論」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/8c95957df215b12e4eb73b298b0bc0f5
「<第7話>索敵!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/261f46ba13114524daf67b7b59e8b46a
「<第8話>初めての戦闘!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/2735929407d935b8ffe65adba543f819
「<第9話>捜索・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/b0d54d30299ac0b2dd3cbc2f50ff1da2
「<第10話>地獄耳?」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/fce28cf5b960fc78bf7e731c7ea0714b
「<第11話>連邦軍の内情・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/4ceb149cd5bc66d3b05140f580d79a39
「<第12話>艦隊戦!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/5eb7d34311a4712d15ee730d4f493f8c
・・・

<補講>
「ガンダム外伝を楽しむための補講(1)ラグランジュポイント」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/5568bd9e6a727ee790bc1ebec0e0042c
「ガンダム外伝を楽しむための補講(2)MS運用艦グリフィン」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/6db85f7b1fcf391b3f6bfc42d339cbc1
「ガンダム外伝を楽しむための補講(3)MS小隊の構成と運用」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/f1a12da2cbb09456acce246711ca2997
・・・・・


<第12話>艦隊戦! / ガンダム外伝

2007-07-23 09:37:37 | [小説]ガンダム外伝


<ここまでの話>
「<第1話> から <第8話>までのリンク」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/63984e00a496cc4ceab13c1caab8e05c
「<第9話>捜索・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/b0d54d30299ac0b2dd3cbc2f50ff1da2
「<第10話>地獄耳?」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/fce28cf5b960fc78bf7e731c7ea0714b
「<第11話>連邦軍の内情・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/4ceb149cd5bc66d3b05140f580d79a39
・・・
<補講>
「ガンダム外伝を楽しむための補講(1)ラグランジュポイント」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/5568bd9e6a727ee790bc1ebec0e0042c
「ガンダム外伝を楽しむための補講(2)MS運用艦グリフィン」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/6db85f7b1fcf391b3f6bfc42d339cbc1
「ガンダム外伝を楽しむための補講(3)MS小隊の構成と運用」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/f1a12da2cbb09456acce246711ca2997
・・・・・


「どうした! 何があった!」

「あっ隊長!・・」

リン少尉がこちらを振り返った・・
MSコントロールユニットで、艦長が通信を行っている
相手はヒロ中尉のようだ・・

「今、ミィ少尉を援護のため発進させたわ・・ 敵とは十分に距離を取って・・
 無理はしないでね・・ お願い!・・」

「・・・ ベリーツー、了解!
     やっぱ艦長は優しいな ♪ 野獣さんの隊長とは大違いっす♪」

まだ言っていやがる・・ 誰が野獣だ・・ 

「艦長!・・ ご対応ありがとうございます・・ 状況は?」

「ポイント707・・ルウムから25000の距離かしら・・
 ヒロ中尉とユカ少尉がジオンのガトル型戦闘機3機と遭遇したの・・
 ヒロ中尉が脚部に被弾しているようね・・ 稼動損は5%以内なので
 大丈夫・・ 敵のガトル1機をユカ少尉が撃墜しているわ・・
 敵が撤退したので、想定索敵距離を越えた距離を保ちつつ追跡を指示したの・・
 ジムコマンドのサーマルセンサーを最大にして、
 敵の母艦の座標が判明すればって・・
 でも、敵も索敵部隊で、熱源が少ないガトルでの索敵・・
 敵のモビルスーツが出てくる可能性が非常に高いのね・・
 ごめんなさいね、心配だったので艦長判断でミィ少尉を援護に向かわせたわ・・」

「了解です・・ さて・・ 何が出てくるか?・・ですね・・
 リン少尉は MSデッキで自機のスタンバイを開始してくれ!
 そのまま、待機だ!」

「了解しました隊長!」

リン少尉がMSデッキに向かう・・ 
4機目を発進させるということは、母艦をもぬけの殻するという事でもある
4機目の発進判断は非常に難しい・・
ふと、回収したオーリン曹長やクマ軍曹のジムを思い出した・・

「艦長・・ 回収したサドのジムは、戦力として使っちゃぁ まずいですかね?」

「そうね・・ 所属は変わってないけど、彼らも根無し草なので・・
 基本は元隊復帰が原則ね・・ ただ、緊急戦時処置として、私が指揮権を
 行使する事は、軍規の範囲で可能だけど・・」

「使用できるよう配慮いただけないでしょうか・・」

「マスミン参謀に相談し、司令部へ報告を入れてもらいましょう・・
 といっても、正式な異動前であっても緊急戦時処置であれば、問題ないわ♪」

「了解♪! ありがとうございます・・
 サミー曹長・・ サミー曹長! 連絡口に・・」

「・・・ ハイ! サミーです! なんですか?大尉?」

「おう・・ 回収した2機のジムだが・・ 修理は可能か?」

「・・・ えっと・・ 2号機・・ あっオーリン曹長機はですね・・ 
     こっちはショートした基盤の交換で動くはずです・・
     で・・ 3号機、クマ軍曹機ですが・・ パーツ交換でなんとか・・
     基盤もパーツも「サド」から運んで来ましたから、使用可能にする事は
     できますけど・・ 修理するんですか?」

「そうか・・ 修理可能か・・ じゃ・・忙しい所すまんが、修理してくれ・・
 艦長からの緊急戦時処置として指示書が発行される・・
 優先順をあげて、今からすぐに開始しても良いぞ・・ 
 作業完了予定時刻は、プランニングが終ったら、艦長まで報告してくれ!
 すまんな・・ よろしく頼む!・・」

「・・・ 了解です! 大尉! こちらも例の件・・、宜しく♪」

「おう! 大丈夫だ!♪・・」

「あれ?・・大尉ぃ?  例の件って、いったい何かしら?
 怪しいわね、・・ この艦の中の出来事は、艦長として把握する義務があるわ ♪
 一体・・ なぁに?・・」

「・・・ た・・大尉どの! あとは宜しく・・ ・・ ・」

ああ・・ サミー・・ 逃げたな・・ 

「いや・・その・・ 男同士の軍機でありまして・・ 」

「ふぅん・・ 上官命令を発動しても良いかしら・・♪ ・・」

ヤバイ・・ 艦長の目が・・ 据わっている・・

「ですから・・ あのぉ・・」

そのとき・・

「・・・ こちらベリーツー・・ グリフィンどうぞ?・・」

おお! 中尉!! ナイスタイミング!!
私は艦長の目を見ながら、マイクを素早く取った。 

「おう! ベリーベース、ワサビィだ! ベリーツーヒロ中尉・・ どうした?」

「・・・ サーマルセンサーに大型艦船の熱源をサーチしました・・」

「距離は?」

「・・・ およそ10000・・ ルウムの端っこですね・・」

「敵のガトル戦闘機の進行方向なのか?」

「・・・ はい・・ ガトルの母艦かと推測されます・・」

「そうか・・ そのまま索敵を続行してくれ・・」

「・・・ ベリーツー了解!・・」


「艦長・・ 敵艦補足です・・ やりますか?」

「そうね・・ やるしかないわね・・
 副長! マスミン参謀をブリッジに呼んで頂戴!」

「了解!
 ・・・ マスミン大尉・・ マスミン大尉・・ 至急ブリッジに!」

「機関長! 第三戦速にアップして!」

「了解! 第三戦速、ヨーソロォー・・」

「各員、第1次戦闘配置に移行!」

「イエス! マム!」

艦内にアラームが鳴り響く・・ブリッジ内が慌しく動き始めた・・

「まずは、敵の戦力の把握ね・・ ヒロ中尉に索敵を継続させるわね・・
 MSコントロールは大尉にお願いするわ・・
 副長! 火器制御装置のスタンバイを!」

「イエス! マム!! FCS制御、CIWS制御、スタンバイ宜しく!
 艦長・・ 制御コントロールをONにします。」

と、クロヒッツ少佐が制御コントロール席に移動した・・
と・・・入れ替わりに、マスミン特務大尉がブリッジに入る・・

「どうされました? 艦長?・・」

「索敵中のMS隊が、敵の艦艇を発見しました・・
 これより、戦闘態勢に入ります・・
 参謀! よろしくね、♪ 」

「了解しました! 艦長!!
 モニターに、マップを! 現地点と敵位置、ならびにMS隊の位置を表示しろ!」

・・・


「こちらベリーベース・・ ベリーツー聞こえるか?」

「・・・ ベリーツー 聞こえます・・」

「もう少し、詳細の情報が欲しい・・ ベリーフォオミィ少尉と合流したら、
 敵艦との距離を詰めてくれ・・
 艦艇の種類と数が知りたい・・
 敵のガトルはどうした・・」

「・・・ こちらベリーツー
     ガトルは敵の艦艇に収容されると思っていましたが・・
     なんか、通り過ぎちゃいました、戦闘機の母艦じゃ無いみたいっす。
     なんか変!・・
     ベリーフォオは、もうすぐ合流予定・・、さっき通信が入りました・・
     で・・ 今、丁度良い大きさのデブリの鉄板があったので
     その陰に隠れ、その鉄板ごと、流れるように敵位置に移動中っす・・
     ドキドキしますね・・ ねっ♪ ユカちゃん!
     あっ、ベリーファイブユカ少尉は隣にいます。損傷なし!
     私は、数発喰らっちゃいましたが、大丈夫っす!♪
     敵艦の数はセンサー上は1つ・・
     単艦でしょうか? 単艦だったら補給艦か輸送艦かなぁ・・・
     しかし・・護衛なしですかねぇ・・?」

「こちらベリーベース・・ そうか・・ 単艦か・・ 気になるな・・
 また、212号機は大丈夫なんだな? 残弾は?大丈夫か?」

「・・・ エネルギーCAPを切替ました・・ ユカ少尉もいけます・・・」

「了解した・・ 詳細が判明したら、また連絡をくれ・・」

「・・・ ベリーツー! 了ぉ解ぃっ!!」


「マスミン大尉・・ すみません・・太陽の位置はわかりますか?」

「太陽?・・ サーマルセンサーが効かない方向か?・・
 今だったら本艦の4時方向・・ 斜め後ろになるが・・・」

「敵は単艦です・・囮かもしれませんね・・
 気になるので太陽の方向の探索を強化してください・・
 あと、待機中の213号機リン少尉は、そのまま待機させておきましょう・・
 ちょっと丸腰になるのは避けるべきかと・・」

「そうか・・ 太陽の方向から急に敵が出てくる可能性があるとの事だな・・
 解った・・ 強化させよう・・」

「大尉・・ もし、索敵の隊が敵MS隊と戦闘になったらどうするの?」

「艦長・・ もう少し情報を収集しましょう・・・とにかく敵に近づきましょう
 そろそろ、敵のセンサーにもこのグリフィンが察知される頃です・・
 敵の動きも見て判断しましょう・・」

しかし・・ 今日はなんて言う日だ・・朝の訓練開始から連続的じゃないか・・
こう緊張が続くとケアレスミスや判断ミスにも気をつけないといけない・・
さて・・ 敵はどう動く?

私はセンサー表示上での、グリフィンと敵との位置関係を凝視していた・・
すでに距離は詰まりセンサー表示上には敵艦の位置が表示されていた・・
そのとき、小さな光点が敵艦から飛び出したように見えた・・

「こちらベリーベース! ベリーツー 敵艦から何か発進されたが・・
 見えるか?!」

「・・・ こちらベリーツー なにも見えないけどぉ・・・
     あっ・・ ミサイルです!! 対艦型の大型ミサイルが2発!
     グリフィンに向かっています!」

ヒロ中尉の声が変わった・・ 彼も戦闘モードのスイッチが入ったか・・

「艦長!! 正面に敵のミサイルです!」

「なに? いきなり撃ってきたの?
 ミノフスキー粒子、戦闘濃度散布! 急いでね!
 上位仰角5度、取り舵一杯ぁ~い!」

「仰角上位5度、とりかぁ~じぃ・・」

艦の急激な動きに対し、体に大きなGがかかる・・
オペレータが叫ぶ!

「艦長! 85秒後に敵ミサイル到着予定です!」

「副長、対ミサイル防御宜しく!
 またビーム砲の準備を!」

「CIWS制御装置、オールグリーン!ノーマルです!
 FCS制御 スタート、ビーム砲エネルギー充填開始!」

「敵ミサイル上部に1つ、左舷に1つ・・・  来ます! 」

「もぐりこむわよ・・ 操舵手、 仰角15、潜り込んで!
 副長、タイミング良いわね? 総員、ショックに備えてね!!」

「潜行15度! よぉ~そろ~ぉ・・」

ミサイルの軌跡が迫ってくる、艦はそれを、すり抜けるようにもぐり込む・・

「CIWS制御スタート! ガトリング砲、射て!」

艦に細かな震動が発生する、
敵ミサイルに対しグリフィンのガトリング砲2門が吠えた!

突然、大きな衝撃に見舞われ・・少し遅れてとてつもなく大きな音が響き渡る・・
艦の電気が消え、非常電源に切り替わり、ぼんやりとした赤いライトに切り替わる・・

「各部署! 点呼! 異常個所は?」

各部署から順に応答が入ってくる、艦への損傷は無いようだ・・

「マスミン! 敵との軸線は?」

「取り舵7度、上位仰角9度!」

「操舵手 取り舵7度 上がるわよ! 仰角9!
 副長、ビーム砲用意して!」

「敵、座標入力しました・・ ビーム砲充填完了!」

「・・・ こちら・・ ツー・・ 敵・・と遭遇・・ 戦闘・・入り・・・・ 」

ミノフスキー粒子の散布で通信状態が悪くなっている・・
レーザー通信には距離がある・・ 私はマイクに怒鳴っていた!

「ベリーツー! 本艦との軸線を外せ! ビームを撃つぞ!
 聞こえるか 断片でも良い・・状況を!」

「・・・ ・・艦はパプア・・ ザク・・ 」

敵艦はパプア級の補給(輸送)艦か?・・ MS母艦への改造型なのか・・
敵もMSを出してきたらしい・・ ザクだけか?
センサー表示を見る、敵艦から複数の小さな光点が出ている・・
敵のモビルスーツが2機か3機か?・・ 数が解らん!
ただ、ヒロ中尉達が戦闘に入った事は事実だ!・・
さて・・援護に4機目を発進させる必要があるか?・・
冷静になれ!ワサビィ!!

MS戦は本艦と敵艦との軸線から左に外れている場所で始まっていた・・
ヒロ中尉が軸線を外したな・・

「少佐! MS隊軸線退避OKです!  MS隊、敵MSと交戦に入りました!」

「了解! ビーム砲発射準備完了! ロックオン完了! ビーム砲・・ 撃て!」

「ビーム砲発射!」

細かな低周波の震動が艦をとり包む・・

「第2射用意! 仰角下げ3度!」

「下げ3度!了解! ビーム砲発射準備完了! ビーム砲・・ 撃てぃ!」

敵艦が下に逃げるとの読みでの第2射である・・
オペレーターが状況を報告する・・

「第1射・・ 敵艦にかわされました・・
 第2射・・ HITしました!!  でも・・敵艦の動きに変化はありません・・」

おお! 艦内にどよめきが上がる・・ さすがだ、クロヒッツ少佐・・

「ミサイル1番、2番用意!、ビーム第3射目も行くわよ!」

「・・・ ミサイル1番管充填終了! ・・・ 2番終了!・」

「1番右に2度、2番左に2度・・ ビーム仰角マイナス1度・・」

「・・・ 1番右2度、2番左2度、設定良し!」  
「下げ1度!了解! ビーム砲発射準備完了!」

「ミサイル1番2番・・  ぅてぃ!!」

「ミサイル発射!!」

今度は艦がミサイル発射の衝撃に包まれる・・

「ビーム砲・・ ・てぃ!!!」

「ビーム砲発射!」

副長でもあり、砲雷長でもあるクロヒッツ少佐の頭の中を見てみたい・・
どんな風にイメージしているのだろうか・・さすがコンピュータだ!
と・・ センサー表示の敵艦から、新たな光点が飛び出した・・
前に数点・・ 横に2つ・・ 何? 横?

「MSデッキ! 待機中の213号機緊急発進!
 213ベリースリー、リン少尉、準備良いか?
 本艦は現在戦闘中だ、軸線を外し、最大速でMS戦闘エリアに向かえ!」

「・・・ ベリースリー了解です・・ 待っているのって辛くって・・
     出たくてウズウズしてました・・」

「大尉! どうした?!」艦長が聞く・・

「敵艦からミサイルの発射と、新たなMSらしき発進を複数確認しました!
 待機中の213号機を発進させます! 良いですね艦長?!」

「回避行動中よ! 発進をいそがせて!」

「ベリースリー聞こえるか? シグナルオールグリーンだ!すぐに発進しろ!」

「・・・ ベリースリー リン いくわよ!」

オペレーターが叫ぶ!

「敵ミサイル扇状に来ます! また、敵艦がビーム第3射を回避しました・・」

「そのまま直進するわよ! 副長!ミサイル迎撃お願いね!」

クロヒッツ少佐が叫ぶ!

「了解! で敵はどちらに回避した?」

「左に・・ あっ・・ミサイル来ます!!」

「やったな♪
 よ~し、こっちは迎撃だ! 上部と前部ガトリング砲、射て!
 砲身が焼けても良い! 弾幕を張れ!」

「やりました!敵艦に我艦のミサイルが命中しました!」

再度、艦内にどよめきが上がる!♪
敵は少佐の囮のビームに気を取られ、本命のミサイル回避ができなかったようだ・・
クロヒッツ少佐の計算通りということか・・ 

しかし・・・こっちは回避できるのか?・・ ミサイルの雨が襲ってくる!
センサー上でミサイルの光点と本艦が重なる・・
グリフィンは再度大きな衝撃音と震動に襲われた・・  警報音が鳴り響く

「各部署! 点呼! 状況を報告せよ!」

「本艦の前方50で敵ミサイルを撃墜・・ センサーにダメージ!
 右舷カーゴベース前方に損傷あり! カーゴベースの気密ブロック閉鎖します!」

「他の損傷は無いわね? 体制を立て直すわよ!」

そのとき、オペレータの悲壮な叫びが響いた・・

「4時方向からエネルギー反応! ビーム攻撃です!」

なにぃ? 4時方向?太陽の方向からか? やはり嫌な感が当ったか・・
くそぉ前方のパプアは囮だ!!

「緊急回避、最大戦速!! 仰角最大取り舵一杯! 各員何かにつかまって!!」

グリフィン全体がバラバラになるのでは?と思えるような大きな軋み音と震動に包まれ、
何かにつかまっていないと、いけないぐらいのGが体を襲う!・・

敵のビームがグリフィンに襲い掛かって来た!

「敵ビーム来ます!!」 悲痛な叫び声が艦内に広がった!

「か・・ 回避できません!!!」


「<第13話>防衛戦!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/4a661111cb22be7e9be5de0507a92b06に続く・・・

(2007/07/23 09:37)