どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

コダック倒産その後

2012-05-18 19:06:11 | インポート
ダイヤモンドオンラインに良い記事があった。

http://diamond.jp/articles/-/18458



コダックの決済書から経営状態がどうなっていて、破綻していたのかがとても解りやすく書いている。
コダックは実は8年間営業利益無しという状態だった。それが
『つまり、「フィルム事業での圧倒的な優位性から稼いだ利益を内部留保」→「稼いだキャッシュは自己株式取得に回し、株主還元を強化したので手元にあまり残っていない」→「銀塩写真フィルムからデジタル技術への急速な技術変化において、研究開発投資するだけの余裕キャッシュはなかった」といった構図が見えてきます。』
とても分かりやすい。内部留保が一杯あったのに株主対策に使ってしまい、事業再編も後手に回って、それがここ数年の自社株式の低迷でキャッシュフローが急速に悪化。そして倒産に至った訳だ。
株主の権利保護のために、倒産してしまったというのはアメリカらしい話しだ。
さてフィルムはついにリバーサルフィルムの生産を修了した。遅きに失したかもしれない。印刷機部門は好調なようだ。もともと腐っても鯛といおうか技術レベルの高い会社だ。今後どうなるのか。
なお日本のコダック株式会社だが、アメリカのイーストマン・コダックの子会社ではない。コダック製品の販売会社だが、現在無借金経営を続けている。ポラロイドと日本ポラロイドの時もそうだったが、日本がアメリカを救う事もあり得るかもしれない。
典型的なアメリカにありがちな倒産劇だった。デジタル化に遅れていた訳ではなかった。ただ販売が増える中で、追加の研究投資出来るだけのお金がなかったのがよくわかる。


太陽光発電・平和という事

2012-05-18 02:31:22 | インポート
太陽光発電は私が小学生の頃からだろうか、夢の発電技術といわれてきた。実際そういった素子は売られていたが発電というよりはセンサーとして使えるかどうかというシロモノだった。
ただ小学生の私には、あのサハラ砂漠や中東の砂漠にこれを敷き詰めたらすごい事になるのではないのかとおもっていた。また南米西海岸のチリなどでは、降水量の少ない砂漠地帯だが毎年決まった時期に霧が発生する。太陽電池パネルが霧をトラップして地面を潤し、コケや植物を発生させ土地を森林に戻す事も可能かもしれない。おまけに電気も出来る。しかし子供でもお金がかかりすぎるのは簡単に解る。ムリなのだ。
それがだ、東北大学のアモルファス半導体の研究から一気に大面積が出来るようになった。コストも安くなって、教材に使えるレベルになった。しかし誰もやらない。オイルマネーで潤っている中東がやらない。コスト度外視でできるハズの王国がやらない。
20年前くらいだろうか、あるときフと気がついた。政治に問題がある地域が多いのだ。
つまりテロリストが隠れる場所を増やす事になる。もちろん監視カメラとかを配置すれば良いのだが、どうしても面積から数が多すぎて監視しきれない可能性がある。点の防御は簡単だが面の防御は難しいしコストがかかる。
こういったことで、砂漠の大規模太陽光発電は出来なかった。現在ユーロ圏に電力を送る計画の太陽光発電もスペインやチュニジアであって、エジプトではない。政治や経済が安定して、火種が無い所でないと難しいのではないのか。
サウジアラビアが原発を建設するのも、点で防御できる原発と、面で防御しなければ行けない太陽光発電の問題があると思う。もちろん今後ミサイルによって、点を破壊することは可能だが、テロリストがミサイルを持てるとは思えない。それは国家クラスでないと難しい。
テロ対策の濃淡が太陽光発電の問題か。平和でないと出来ないものだと思う。