沖縄・伝統文化

沖縄の伝統行事や伝統芸能・民俗芸能などを紹介するブログです。
掲載されている文章、画像等の無断流用は固くお断りします。

沖縄市・入賞者激励芸能公演

2006-01-15 15:31:13 | 舞台公演
沖縄市芸能団体協議会が主催する第21回入賞者激励芸能公演を観る機会がありました。沖縄タイムス社の芸術選賞および琉球新報社の古典芸能コンクールの入賞者によるお披露目の舞台公演です。

画像は古典・女踊り「かせかけ」、古典芸能コンクールの課題舞踊でもあり、繊細なしぐさと優雅な動作が見せ場の踊りです。

古典・女踊り「伊野波節」、芸術選賞課題ですが、ゆったりとした動きのなかで女性の恋心を表現することが求められるようです。他の女踊り同様、三曲構成からなるものの、実はゆうに20分を超えるとても長い踊りなのです。

旅情の哀愁ただよう歌詞にあわせて手踊りだけで表現する「浜千鳥」、古風な品の良い踊りです。

雑踊り「谷茶前(たんちゃめー)」、男が櫂を持って漁のしぐさを演じ、女はざるに魚を入れて売りに行く様子を軽快に踊ります。「リチャ ソイ ソイ ソイ」「タンチャ マシ マシ」と囃子が入る場面ですが、本来は「ナーンチャ ムッサ ムッサ」という囃子だと教わったことがあります。魚の大群を表現する擬音だということです。

二才踊り「高平良万歳」、もともとは組踊なので勇壮な見せ場が多い踊りです。
一曲目の「口説(くどぅち)」にあわせて、仕込み杖を後ろ手に振り立てるこの場面、ひゅんひゅんと風を切りながら杖先を回します。